10月17日、KeyBanc Capital MarketsはiPhone 7はiPhone 8よりも売れていると発表した。
これまでに発売されてきた歴代のiPhoneは即座に世の中に広まったが、2017年に発売されたiPhone 8の広まりが遅いように感じる。
電車の中などで新しいiPhone 8を使用している人の数が例年に比べて少ないように感じたことはないだろうか。
多くのユーザーはiPhone Xを待っているか、iPhone Xの評価を知ってからiPhone Xを買うかiPhone 8を買うかを決めようとしていると考えられる。
なぜiPhone 8は売れない?
KeyBancのジョン・ビノ氏は、多くの消費者はiPhone 8がiPhone 7から大きく進化したとは考えていないためiphone 7の購入者が増えていると示した。
iPhone 8はiPhone 7にはない背面ガラスやワイヤレス充電と言った機能を持っているが消費者にとってそれは大きな進化では無かったのか。
一番大きな要因は価格かもしれない。
日本の場合、iPhone 8の値段は86,680円から、iPhone 7の値段は67,980円からだ。iPhone 7の方が18,700円安い。
つまり言い換えれば、消費者は背面ガラスやワイヤレス充電に18,700円の価値は無いと考えているということになる。
iPhone 8が売れない一番の原因はiPhone X
iPhone 8が売れない理由の一つにiPhone 7と大きく変わらないという理由があるにせよ、売れ行きが伸びない一番の要因はiPhone Xの発売だ。
iPhone 8までは今までのiPhoneと同じ分類だ。iPhone 6から始まったデザインを基盤としている。だが、iPhone Xからは新たな世代に突入する。
iPhone XとiPhone 8は2017年に発売されたという点から見ればひとくくりだが、iPhone XとiPhone 8の間では明確に線が引かれている。
その線はiPhone 5sとiPhone 6/6 plusの間に引かれた線と同じだ。
世代の異なるiPhone XとiPhone 8が同じ年に発売されるため、売り上げが偏ってしまう事態が発生しているのだろう。
その影響としてなぜかiPhone 7が売れ出していると考えられる。