au・ドコモ・ソフトバンクの3大キャリアで「2年」の契約継続期間を決めて、その分基本料金などを安くするという方法がありました。しかし、期間の途中で解約をした場合、高額な違約金を請求されてしまう場合も。
近年では期間縛りの契約方法に国主導で見直しが入り、現在はどこのキャリアにおいても契約期間を決めた契約方法はなくなりつつあります。
今回は、auの「2年契約(2年契約N)」についての現在や、2年契約を継続中の方の解約時の費用や機種変更のタイミングを解説していきます。
この記事を読むと、「auの2年契約(2年契約N)はどうなったの?」「2年契約中だけど解約できる?」などの疑問が解決されますよ。それではさっそく見ていきましょう!
【auのおすすめ端末】
おすすめ端末 | 特徴 | 価格 |
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auの2年契約(2年契約N)は廃止!
2年契約の廃止についての解説の前に、そもそものauの2年契約についてのかんたんにおさらいしていきましょう。auの2年契約は大きく分けて、二つ存在していました。
料金 | 2年契約 | 2年契約N |
---|---|---|
条件 | 2年間の契約継続 | |
割引 | 毎月の料金を1,650円割引き | 月額基本料金を一律で187円引き |
違約金 | 10,450円 | 1,100円 |
「2年契約」は、2年単位のau継続利用で基本使用料を割引くサービス。最大のメリットは、2年単位のauの継続利用で基本使用料が割引になるという点です。
ただし、自ら廃止を申し出ない限り自動更新されてしまう、更新期間(2年契約満了月とその翌月・翌々月)以外に解約や一時休止、2年契約の廃止をした場合、契約解除料10,450円がかかるなどのデメリットがあります。
なお、この2年契約は2019年12月25日をもって新規受付を終了しています。
2年契約受付終了後すぐにスタートしたのが2年契約Nです。2年契約Nは、2年単位のau継続利用で基本使用料が一律で187円割引になる料金割引サービスで、「2年契約」と同様に廃止の申し出がない限り、2年単位での自動更新となりました。
ただし、「2年契約」と大きく異なる点は更新期間以外の解約・一時休止・2年契約Nの廃止をした場合の違約金が1,100円と、「2年契約」に比べると抑えられたものになっています。なお、この「2年契約N」も2022年3月31日をもって新規受付を終了しています。
現在のauプランが2年契約(2年契約N)か確認する方法
現在のauプランが2年契約かを確認したい場合には、my auにログインしましょう。
「my au」は各種契約内容の確認からプラン・オプション等の変更・廃止などが自分自身でかんたんにできるお客様向けのサポートページです。アプリ版もweb版も両方あり、どちらからログインしても自身の契約内容の確認がかんたんにできますよ。
ログインに必要なものは、『au ID』とその『パスワード』です。基本的に『au ID』の初期値は自身の携帯電話番号になっているのでわかりやすいですね。『パスワード』に関しては、英語と数字を組み合わせた最低8文字以上のご自身が考えたもの、となっています。
万が一忘れてしまった場合は、契約時に決めた4桁の暗証番号がわかればかんたんにパスワードの再設定が可能となっています。残念ながら暗証番号まで忘れてしまった場合は、auショップに行って、本人確認書類提示ののち、店頭での暗証番号再設定が必要となります。
auの2年契約(2年契約N)で2年を過ぎたら契約や割引も継続で自動更新!更新しないとどうなる?
現在も2年契約(2年契約N)を利用中で2年を過ぎてしまった場合には、契約満了月に解約をしなければ、契約や割引はそのままで自動更新されます。無理に2年契約・2年契約Nから新たなプランに変更する必要は特にありませんよ。
自動更新後は再度2年間の契約となりますが、2年間を満了せずに契約を途中解除したい場合でも、現在は契約解除料がかからないので安心してくださいね。
なお、2年契約期間満了までに解約や一時休止で自動更新をしない選択をした場合、受けられる割引は当月利用分までとなります。
auの解約金・違約金のシステムも廃止!2年縛り無しで解約タイミングも自由
ここまで、auの2年契約・2年契約Nが受付終了、それに伴い元々設定されていた解約の解除料がかからなくなったことについて解説してきました。
ユーザーにとってはいつ解約しても解除料がかからないのはとてもありがたいことですが、他に変わった点はないのでしょうか。
ここからは解除料がかからなくなった代わりに、解約時の基本料が日割りにならなくなった点に関して解説をしていきたいと思います。
解約月は日割りにならないので注意
それではさっそく、解約時の変更点についてみていきましょう。
前述の通り、2年契約・2年契約Nを契約をしていた際の契約解除料がかからなくなったのは大きなメリットでした。ただその反面、デメリットも生じることになったのです。それは解約時における、基本料の扱いです。
以前は解約月の基本料は日割りとなっていたので、いつ解約をしても無駄はありませんでした。しかし、現在は解約時の基本料は日割りではなく、一か月分の請求がきます。そのため、解約をするなら月末がおすすめと言えるでしょう。
現在auの2年契約(2年契約N)プラン継続中でも解約金・違約金はかからない!
現在、auの2年契約(2年契約N)ではプランの変更や機種変更をしない限り自動更新として継続が可能です。しかし、途中解除した場合の解約金や違約金が気になりますよね。
auのホームページの2年契約の項目には『2022年4月以降も契約や割引は継続されますが、解約時に発生する契約解除料がかからなくなります。』と記載されています。
自動的に更新されはしても、解除料がかからないのなら安心ですね!なお、現在はauだけでなく、ドコモやソフトバンクでも解約金がかからないので他社への乗り換えも可能ですよ。
auの2年契約(2年契約N)プランは機種代が残っていても解約できる?
auの2年契約プランでは、機種代金が残っていても解約は可能です。もちろん、契約解除料もかかりません。
ただし、解約が終わった後も機種代の請求は来るので、不都合であれば解約前に一括清算して機種代金を終わらせてしまうのがおすすめです。
機種代金が残っていた場合の解約は問題ないことがわかって頂けたと思いますが、それでは解約ではなく機種を変更したい場合のベストなタイミングについてはどうでしょうか。
auの2年契約(2年契約N)廃止で機種変更にベストなタイミングはある?
auの2年契約が廃止となり自動更新はできるものの、この機会に機種変更を検討している方も多いですよね。
機種変更のベストタイミングは、auオンラインショップの機種変更向けキャンペーンが開催されているタイミングやクーポンが発行されたタイミングです。
現在、auオンラインショップでは対象機種に機種変更で最大5,500円割引になる「5G機種変更おトク割」や25か月目までに端末返却で実質半額で端末を購入できる「スマホトクするプログラム」などのキャンペーンを開催中です。
また、不定期ではありますが公式サイトやSMS、DM等で端末割引クーポンが届く場合があります。クーポンにもよりますが、上手く利用すればおよそ5,500円〜22,000円程度お得に機種変更が可能になりますよ。
機種変更を検討中の方は、ぜひauオンラインショップのキャンペーンやクーポンを利用してみてくださいね!
2年契約(2年契約N)からau新プランにプラン変更した方がお得か?
ここまでauの「2年契約」及び「2年契約N」が廃止になったのちの様々な変更について解説をしてきましたが、それでは実際に2年契約から新プランに変更した方がお得といえるのでしょうか。
もちろん、お得になることが多くありますが、契約の内容によっては少し損をしてしまう場合もあります。それはどのようなケースなのでしょうか。
それらについて詳しく解説をしていくため、ここからは以下の内容について見ていきたいと思います。
- プラン変更をした場合の適用は翌月
- プランを変更したのちはもとの2年契約・2年契約Nは選択できないと
- 毎月割がプランを変えることにより終了
- 家族割プラスは継続
- 同一の名義であっても回線ごとに変更が必要
上記のような注意すべき点がありますので、一つ一つしっかり見ていきましょう。
プラン変更の適用は翌月から
2年契約及び2年契約Nから新プランへ契約内容のみを変更する場合、翌月からの適用となります。なお、機種変更と同時に2年契約・2年契約Nから新プランへ変更する場合は、機種変更した日からの適用となりますよ。契約変更に伴う手数料や契約解除料はかかりません。
新規契約の場合は、日割り料金でのプラン適用となります。
変更後は従来プランに戻せない
2年契約・2年契約Nから新プランに契約内容変更後、変更前の料金プランの方が安かったなどと言う理由で従来プランに戻す事は残念ながらできません。
2年契約は2019年12月25日をもって新規受付終了、そして2年契約Nは2022年3月31日をもって新規受付終了しています。
プラン変更を行う場合にはしっかりと検討してから行うようにしましょう。
毎月割が適用になっている場合は終了
加入している料金プランによっては、「毎月割」が適用になっている可能性があります。2年契約Nは毎月割対象プランを含んでいないため、変更すると毎月割が前月をもって終了してしまいます。
現在、毎月割の適用を受けているという方はごく少数だと思われますが、もしもまだ毎月割の割引適用を受けている方は、この恩恵を満額受けてから新プランへ変更するのがおすすめです。
家族割プラスは継続
家族割プラスは同一住所に住む家族が対象プランに加入していると、基本使用料金から毎月550円〜1,100円割引を受けられるサービスです。
家族割プラスは『スマホスタートプラン(S)5G/4G』などの一部例外を除き、auで加入受付中のプランであれば割引対象となっています。
2年契約加入中で家族割プラスが適用とならないプランに加入している場合(auピタットプラン等)は、ピタットプラン5G/4G LTEなどの新プランに変更することにより、自身を含めた家族の対象回線数次第で家族割プラスの割引が受けられます。
家族みんながauを利用している、という方は家族のプランも含めて見直しをかけて、古いプランであれば変更するのが望ましいでしょう。
同一名義でも回線ごとに変更が必要
スマホを1回線だけでなく複数回線持っている場合、1回線だけを2年契約・2年契約Nから新プランに変更しても全回線が変わるわけではありません。電話番号ごとに契約が違うので、それぞれの回線ごとにプラン変更が必要です。
毎月割が適用になっている方であれば、変更をすることにより毎月割が適用にならなくなってしまうため損をする可能性があります。(月額料金が急激に安くなるのであれば変更した方が良い場合もあり)。
いずれにしても、現在自分の加入しているプランでどのくらいの割引や特典がついているのか、それがプランを変えることによって継続するのかなくなるのか、などを把握した上で変更を進めていくことをおススメします。
auの2年契約に関するよくある質問・疑問
ここからは、auの2年契約に関してのよくある質問・疑問に対しての回答をまとめていきたいと思います。
- auの『povo』には2年契約はあるの?
- auを解約する方法
auのオンライン専用プラン「povo」やauの解約方法について以下で詳しく解説をしていきます。それではさっそく見ていきましょう!
auの『povo』には2年契約はあるの?
povoとは『ゼロから自分でつくるスマホプラン』というフレーズが表す通り、店頭で受付を行っている従来型のプランとは全く異なるオンライン専用プランです。基本料金も0円で必要なものを必要なだけトッピングしていく、というものですね。
そしてこの『povo』はスタート当初から2年契約という考え方が存在しません。ですから、解約はいつでも可能で、なおかつ解除料もかかりません。
KDDIグループでありながら、オンライン専用プランのためauショップなどで問い合わせをすることができないことはデメリットと言えますが、ある程度スマホに対しての知識をもっていて、オンラインで調べながら使える方には『povo』は利用しやすいサービスといえるでしょう。
auを解約する方法
以前は解約をする再にはauショップに来店する必要がありました。しかし、2022年3月15日、他社と同様にauも解約をwebで出来るように変更が入りました。
webでの解約における注意点は、解約申し込みの時間が21時10分よりも前か後かによって解約の適用タイミングが異なるところです。
21時10分よりも前の時間であれば当日解約、21時10分よりも後であれば翌日解約となります。特に月末ギリギリの解約を行う場合はひと月遅れの翌月解約になってしまうケースも考えられるので、くれぐれも注意しましょう。
どうしてもその辺りに不安を感じる方は、来店の必要はありますがショップでの解約を選択するのもいいでしょう。店員さんに任せれば確実に解約の手続きが可能です。ただし、ショップでの解約の場合も、本人確認が必須などの注意点があるので、免許証など本人であることが確認できる書類の持参を忘れることなく来店しましょう。
auの「2年契約(2年契約N)」廃止による解約金についてのまとめ
ここまでauの『2年契約』及び『2年契約N』が廃止されたことによる解約金の廃止、そしてその後の新プランへの変更の際の注意点などをまとめてきました。
現在2年契約が適用になっている方はそのまま継続利用しても、解約したとしても解除料金などはかからないので特に心配はいらないということがわかって頂けたと思います。
ただ、新プランに移行した方が2年契約の時にはなかった割引を受けられる場合も多いので、一度ショップなどでプラン変更及び機種変更の相談も検討されることをおススメします。