「auで親のスマホを子供に譲って契約することはできる?」
子供に新品のスマホを与えても、すぐに壊しちゃうからもったいない!!
子供を持つ多くの親が思うことでしょう。
それであれば、「自分が新しくスマホを変えるタイミングで古いスマホを子供にあげたら、お金もかからないし端末も無駄にならない」と考えますよね。
特に学生に人気のiPhoneは高額ですし、2〜3年ごとに新しいスマホを子供に与えていたら家計が圧迫されてしまいます。
親のiPhoneをおさがりであげれば、子供もiPhoneを持てて嬉しいですし親もお金がかからなくて助かるしで一石二鳥です。
では、auでは親のスマホを子供に譲ることはできるのでしょうか。
また、もし譲るなら事前にやっておいた方が良い事はあるのでしょうか。
今回は、おさがりのスマートフォンについて解説していきます。
目次
au親のスマホを子供に譲る契約のパターン
auで親のスマホを子供に譲る場合、考えられるいくつかのケースごとに見ていきましょう。
家族間譲渡:親の名義から子供へ
親が利用していたスマートフォンを使わなくなり子供に譲る際、契約も親から子供へ変更することができます。
それが、「家族間譲渡」です。
中学生以上のお子様であれば、自分の名義で契約することができ(小学生以下は不可)、いずれ大きくなったときに子供の名義にしてある方が何かと便利です。
現在契約者の親権者(譲渡者)と新しく契約者となる子供(譲受者)の2人でauショップに来店をすれば、契約手数料不要で手続きができます。
契約者となる子供が20歳未満の場合は、必ず親権者同伴での来店が必要です。
持ち物は、
親権者の本人確認書類
親権者同意書及びフィルタリングサービス申出書(auショップで貰える)
未成年者の学生証
保険証
通帳
印鑑
です。
名義変更すると、一度キャリアメールのアドレスがリセットされますが、もう一度再設定をすれば前のメールアドレスに戻すことができます。
持込機種変更:名義はそのままで機種だけ譲る
使わなくなった親のスマートフォンを子供が契約している電話番号で使いたい場合、「持込機種変更」と言う方法をとります。
子供が利用している携帯電話のSIMと親が使っていたスマートフォンのSIMが同じであれば、auショップに行って手続きをする事はありません。
SIMを差し替えれば、使えるようになります。
SIMが異なる場合はauショップでの手続きが必要で、手数料が2,200円(税込)もしくは3,300円(税込)がかかります。
契約なしで端末だけ渡す
回線が入っていない状態(キャリア契約なし)のスマートフォンを譲る場合は、Wi-Fiに接続していれば基本的に電話以外の機能が利用できます。
LINEは新規登録しようと思うと電話番号がいるのですが、家の固定電話で登録している子供もいるようです。
回線が入っていなければ、初期化をしてから渡せば課金をされることもないので少しは安心です。
ただし初期化後のiPhoneは、SIMが入っていないとアクティベートができないので、待ち受け待機画面まで進むことができません。
端末を用意しても使えなければ意味がないので、初期化後にアクティベートまで以前のSIMを挿して行い、待ち受けまでいったらSIMを抜いて渡してあげましょう。
au親のスマホを子供に譲る前にやること
auで親のスマホを譲り子供に使わせる前にやるべきことを見ていきましょう。
スマホのオールリセット(初期化)
手動で不要なものだけを消すこともできますが、1番手っ取り早いのはデバイスの初期化をすることです。
買ったときの状態に戻し(工場出荷状態)、データが何も入ってないようにします。
万が一消し忘れたデータが残っていると、子供が誤って電話をかけてしまったり親権者の会社に迷惑をかけてしまう場合もあります。
不安要素をなくすためにも、初期化を行いましょう。
さらに、GoogleアカウントやApple IDのようなアカウントとパスワードは自分で管理した方がわかりやすいです。
多くの情報がアカウントに紐付いていくので親の情報と子供の情報が混ざってしまうのはあまり良いことではありません。
LINEやSNSも新たなアカウントで始めた方が、両者のためになります。
アカウントにクレジットカード等の情報が記録されていると、子供が勝手にショッピングや課金等か出来てしまいます。
課金しているという認識がなくて「凄いー、できる!」と、そのまま知らずに課金し続けることもあります。
トラブルは、出来る限りなくしましょう。
フィルタリングの設定
親権者がスマホを利用していたときは有害サイトをブロックする「フィルタリングサービス」のようなサービスは、利用していなかったと思います。
子供を危険守るためにも、フィルタリングを設定することは大切です。
子供は使用制限されて少し窮屈になってしまうかもしれませんが、インターネット上に潜んでいる多くの危険から守るためにも仕方ありません。
KDDIのフィルタリングサービスは、「あんしんフィルターfor au」を提供しています。
年齢や利用用途によって、フィルターの強度を設定することができます。
使える時間帯も設定できるので、子供が知らない間に使っていたと言うこともありません。
AndroidやiPhone・iPad、4G LTEケータイに対応しています。
また、iPhone等のiOS端末のフィルタリングサービスとして、「スクリーンタイム」と言う機能があります。
iOS 12以降で利用ができる機能で、子供のiPhoneの利用時間や利用したアプリなどを細かく確認することができます。
ファミリー共有を利用すれば、親権者のiPhoneから遠隔で子供のiPhoneも管理することができるので使ってみてください。
microSDカードを抜いておく
Androidのほとんどが、microSDカードに対応しています。
撮影した写真や動画、アドレス帳をバックアップしたりなど、SDカードには多くのデータが残っています。
子供がスマホを紛失してしまったら、拾った人がデータを復元できてしまうこともあります。
そうなると、個人情報の大量流出と言う事態になってしまいます。
家族だけでなく、他人に迷惑をかけてしまうことも想定しましょう。
スマホを使っていく上で、親権者と子供のデータが混ざっていると使いにくいです。
子供は子供用で新しいSDカードを用意してあげるのが、1番安全です。
子供にスマホを譲るときはルールを決めましょう
近年、中学1年生の5割以上の子供がスマホを持っています。
高校生以下は甘い誘惑に弱く自制心が効かないので、家族でスマホを持つにあたってのルールを決めることが大切です。
保護者としても、何でも出来てしまうスマホを子供に渡すのは心配ですよね。
子供を危険から守るためにも、心を鬼にしましょう。
スマホの利用は決められた時間だけにする
スマホを操作し始めると、面白くてあっという間に時間が過ぎてしまうでしょう。
しかしながら、それではスマホ依存症になってしまいます。
小さい画面と向き合っていることで、視力の低下や人とコミニケーション不足になってしまう可能性もあります。
「スマホを利用できるのは○時〜○時」と決めて、「自分の部屋には持っていかない」や「リビングで使う」などと家族がいる場所でスマホが利用できるルールにした方が安心です。
勉強中も、もちろん使用できないことを伝えましょう。
子供向けのフィルタリングサービスでも利用可能時間を設定できるので、万が一に備えて設定すれば子供がこっそりスマホを持っていても使えないので安心ですよ。
アプリを勝手にダウンロードしない&課金しない
あらかじめ利用できるアプリは保護者と一緒にダウンロードをしておき、必要に応じて保護者と相談しながら新しいアプリを取りましょう。
面白いからと言って何でもアプリをダウンロードできる状態にしておくと、有害アプリであれば事件に巻き込まれることもあります。
課金に関しては、クレジットカードやプリペイドカードを登録してないと課金ができないと思っているかもしれませんが、今は便利な時代で携帯電話の通信料と合算で請求することができます。
契約時に決めた4桁の暗証番号さえ覚えていれば、キャリアで決められた上限金額まで課金をすることが可能です。
子供はすぐにバレないと思って、安易な気持ちで課金をし続けてしまう可能性が高いです。
そして、保護者が携帯電話の請求金額を見てびっくりするケースが多いです。
こちらも子供用のフィルタリングサービスでアプリを勝手にインストールできなかったり、課金ができないように設定ができます。
食事中にスマホを利用しない
食事をしている最中に何か他のことをすることは、とてもマナーが悪いことです。
食事は家族とコミニケーションがとれる時間ですし、一家団欒の時間です。
食事中もスマホを操作していないと気がすまないのは、スマホ依存症になっている証拠です。
見て見ぬふりをするのではなく、しっかりと注意をして家の外でも同じことをしないように、どうしてしたらいけないのかを話してみましょう。
ながらスマホをしない
今は、Pokémon GOのように外で遊べるアプリも多く出回っています。
スマホをみながら歩いていると視野が狭くなり、他の人とぶつかってしまうだけでなく最悪交通事故に巻き込まれることもあります。
さらに自分が自転車を乗りながらスマホを触っていて歩行者とぶつかれば、自分が加害者となってしまいます。
ながらスマホは多くの危険が潜んでいます。
人を傷つけてしまうのは一瞬です。
後で後悔しても後悔しきれないので、しっかりと保護者が危険性について教えてあげましょう。
知らない人と連絡を取らない
簡単に知らない人と繋がることができる時代です。
「SNSで知り合った」とか「共通の趣味があってネットで仲良くなった」とかテレビでよく聞きますが、面識のない相手と連絡を取る事は大変危険なことです。
ただ子供は、それが分かりません。
相手の人が優しくしてくれれば、会いたいと思ってしまうのが子供の心です。
甘い言葉でおびき出されて、危険な目に遭ってしまう子供がたくさんいます。
危険な目に遭ってからでは遅いので、保護者が定期的にメールのやりとりをチェックするのが良いでしょう。
保護者がスマホを見る
子供の許可なしで、保護者は自由に子供のスマホをチェックしましょう。
SNSで変な投稿をしていないか
メールで不適切な発言はしていないか
どのようなサイトを閲覧しているのか
など細かくチェックをすることが大切です(LINE既読無視/グループトークでいじめ/出会い系アプリ/ゲーム課金)。
子供としても見られているというのが分かれば、変な行動はしないでしょう。
保護者としても自分の目で確認することで安心ができます。
スマホを持っている子供の5割以上は、親に内緒でスマホルールを破ったことがあるそうです。
子供なので嘘をついてしまう事は仕方ありませんが、危険から守るためにも保護者の目で確認してください。
ルールを破ったら罰を与える
あらかじめ決めたルールを守れない場合は、怒るだけでなく罰を与えるルールとしましょう。
例えば、「スマホを解約する」「スマホ○日間使用禁止」「スマホの利用できる時間を短縮」など、子供が反省できるルールにします。
ルールを破ってから「罰を与える」と言われても納得しないと思うので、事前に決めておきましょう。
auで子供にスマホを譲るまとめ
auで子供にスマホを譲る方法
- スマホと同じく契約も親から子供へ変更可能【家族間譲渡】
- 親のスマホを子供が契約する電話番号で使える【持込機種変更】
親のスマホを子供に譲ることは、悪いことではありません。
譲った後にどのような契約をするかも選ぶことができます。
いきなりハイスペックな機種を持つより、親のお古から使った方が子供としても新品を買ってもらった時にありがたみを感じます。
親権者は、使用方法にだけ注意して子供がネットトラブルに巻き込まれないように注意しておきましょう。