「dカードお支払割とは…何?」
ドコモのdカードお支払割という割引サービスをご存じですか?
dカードお支払割は、支払い方法をドコモのクレジットカード「dカード/dカードGOLD」にして、対象の料金プランを利用するだけで、定期契約を利用した場合と同じ料金で利用することができるお得な割引サービスです。
ギガホやギガライトを利用している人が利用できる割引サービスですが、実は既存のギガホ・ギガライトの契約者の場合は、dカードお支払割が適用にならない可能性があるため、注意しなくてはなりません。
dカードお支払割とはどんなサービスなのか、適用するにはどのような手続きや条件が必要なのか、dカードお支払割について詳しく解説していきます。
dカードお支払割とは?
dカードお支払割とは、ドコモの対象料金プランを契約している人が、毎月の利用料金の支払いをdカード/dカードGOLDからのクレジット払いにすると、月額料金から187円を割引くサービスです。
申し込みは不要で、条件をクリアすれば自動的に割引が適用になります。
dカードには、年会費無料のdカードと年会費が11,000円のdカードGOLDの2種類がありますが、どちらでも適用されます。
また、dカードには家族カードもありますが、家族カードを利用の場合でも割引の対象となります。
なので契約者が未成年の場合は、家族カードを利用することでdカードお支払割を利用することができますよ。
一括請求回線の場合は、一括請求代表回線が条件を満たせば子回線の対象料金プラン契約者も割引の対象です。
d定期契約の代わりになる割引サービス
dカードお支払割は2019年10月1日にスタートした割引サービスであり、dカードお支払割以外にも、ギガホやギガライトのプラン内容が変更になっています。
料金プラン | 月額料金(定期契約なし) | 月額料金(定期契約あり) | 月額料金(dカードお支払割適用時) | |
2019年9月30日以前のプラン内容 | ギガホ | 9,328円 | 7,678円 | ― |
ギガライト | 4,928円~8,228円 | 3,278円~6,578円 | ― | |
ケータイプラン | 2,970円 | 1,320円 | ― | |
2019年10月1日以降のプラン内容 | ギガホ | 7,865円 | 7,678円 | 7,678円 |
ギガライト | 3,465円~6,765円 | 3,278円~6,578円 | 3,278円~6,578円 | |
ケータイプラン | 1,507円 | 1,320円 | 1,320円 |
2019年10月より電気通信事業法が改正され、「通信料金と端末代金を完全分離すること」や、「行き過ぎた囲い込みを是正すること」などが法律で定められました。
改正されるまでの料金プランは、2年定期契約を契約することで安い料金で利用することが可能となり、2年定期契約を申し込まないと割高な料金でしか利用できないようになってしまっていました。
さらに、2年定期契約を契約すると、更新期間以外の解約や契約の廃止を行った場合に解約金が10,450円もかかってしまうということで、他社へのりかえがしにくい実質的な囲い込みが行われていました。
上記の一覧では、2年定期契約後の月額料金は9月30日以前でも10月1日以降でも同じ金額で利用することが可能になっていますし、プランの名称も同じままのため、一見するとプランの内容に違いがないように見えます。
しかし、2年定期契約を契約しない場合では、月額料金に大きな差がありますね。
つまり、10月1日以降の料金プランでは、2年定期契約を契約しなくても差額は187円程度しかないため、2年定期契約を契約するかどうかは契約者自身が自由に選択することが可能となりました。
それに加えて、2年定期契約を契約しなくても2年定期契約を契約した料金と同額で利用することができるように登場したのがdカードお支払割ということになります。
解約金なしで縛りもなくドコモを利用できる
以上の経緯でdカードお支払割という割引サービスが登場したのですが、dカードお支払割を利用しなくても定期契約を契約すれば同じ料金でプランを利用することができます。
なので、
毎月の料金が同じならわざわざ支払い方法をdカードにする必要はないんじゃないの?
と思っている人も多いと思います。
しかし、dカードお支払割が適用になれば、2年という契約の縛りなしでドコモを利用することができるため、いつ解約しても解約金は一切かからずにドコモをやめることができるようになります。
新プランになっても、定期契約を契約する場合は2年ごとの更新期間があります。
その更新期間以外に定期契約を廃止、解約・他社へのりかえを行った場合は、解約金として1,100円の支払いが必要になります。
以前よりもずっと安い解約金になりましたが、それでも毎月187円を割引く代わりに解約時に1,100円がかかってしまうのはもったいないですよね。
それが支払い方法をdカードにするだけで解約金なしで縛りもなくドコモを利用できるなら、いつでも解約できますし、他社へのりかえる費用も安く抑えることができますよ。
なので、ドコモを利用するならdカードを作ってdカードお支払割を利用するのがおすすめです。
dカードお支払割の適用条件
対象料金プランを利用月の末日時点で利用料金の支払い方法をdカード/dカードGOLDに設定すること
dカードお支払割が適用になる条件は、対象料金プランを利用して支払い方法をdカード/dカードGOLDにするだけです。
dカードお支払割を利用するための手続き方法についても紹介しておきます。
- dカードを申し込む
- 支払い方法をdカードに変更する
- 対象料金プランを申し込む
まず、dカードまたはdカードGOLDをまだ持っていない人は、専用サイトからdカードを申し込んでください。
dカードを申し込むと、最短5分で審査が完了します。
審査が完了すれば、dカードが届く前から利用することができるので、すぐにdカードを支払い方法に設定することが可能になりますよ。
dカードの審査が完了したら、ドコモの利用料金の支払い方法をdカードに設定します。
手続きはドコモオンライン手続きなどから行うことができます。あとはdカードお支払割の対象料金プランを申し込みを行って完了です。
対象料金プランが適用になり、支払い方法がdカードになった月の利用料金からdカードお支払割が適用になります。
対象料金プラン
- 5Gギガホ
- 5Gギガライト
- ギガホ
- ギガライト
- ケータイプラン
dカードお支払割の対象料金プランは以上の5つのプランです。
料金プラン | 5Gギガホ | 5Gギガライト | ギガホ | ギガライト | ケータイプラン |
月額料金 | 8,415円 | 3,465円~6,765円 | 7,865円 | 3,465円~6,765円 | 1,507円 |
dカードお支払割 | -187円 | ||||
合計 | 8,228円 | 3,278円~6,578円 | 7,678円 | 3,278円~6,578円 | 1,320円 |
それぞれのプランの月額料金から毎月187円が割引かれます。
dカードお支払割は他の割引サービスと併用することができるので、家族みんなでドコモを利用しているなら「みんなドコモ割」、自宅のネットをドコモ光で契約しているなら「ドコモ光セット割」などの割引も一緒に適用することができます。
dカードお支払割の対象料金プランには、5Gスマホの料金プラン5Gギガホ・5Gギガライトが対象に含まれています。
5Gプランでは定期契約の適用ができなくなったため、5Gギガホ・5Gギガライトを安く利用するためにはdカードお支払割を利用するしかなくなりました。
したがって、今後5Gスマホに機種変更を検討している人は、お得な料金で利用するならdカードお支払割の適用が絶対条件になりますよ。
既存のギガホ・ギガライトだとdカードお支払割が適応されないケース
dカードお支払割は、既存のギガホ・ギガライト契約者の場合、割引適用外となる可能性があります。
どのような契約者だと割引が適用にならないのか詳しく解説していきます。
2019年9月30日以前の料金プランは割引対象外
dカードお支払割は2年定期契約と同時に利用することができないため、2019年9月30日以前の料金プランのままではdカードお支払割は適用になりません。
2019年9月30日以前
既存プランの場合は、定期契約なしの場合は1,650円も割高なプランになってしまっているため、定期契約なしでは2019年10月1日以降のような安い料金で利用することができないということになります。
したがって、dカードお支払割を利用するには、2019年10月1日以降の料金プランに変更しなければなりません。
10月1日以降の料金プランであっても定期契約ありプランは割引対象外
2019年10月1日以降に料金プランを変更していたとしても、「定期契約あり」でプランを利用している場合はdカードお支払割は適用外となってしまいます。
2019年10月1日後
先ほど解説したように、dカードお支払割は2年定期契約と同時に利用することはできない割引サービスです。
2年定期契約を契約しなくても同じ料金で利用することができるように登場した割引サービスですから、2年定期契約を契約していないことが前提になります。
したがって、2019年10月1日以降に料金プランを「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」のいずれかに変更をしたけれど、そのときはまだdカード/dカードGOLDを持っていなかったため、定期契約ありでプランを変更している場合。
そのままでは支払い方法をdカード/dカードGOLDにしても、dカードお支払割が適用にならないということになりますよ。
契約している料金プランがdカードお支払割の対象プランかどうか見分ける方法
解説してきたように、dカードお支払割は条件が適用になれば自動で割引が適用になるのですが、9月30日以前のプランのままだった場合や、10月1日以降でも定期契約ありで契約していた場合は、いくら支払い方法をdカードにしたところでdカードお支払割は適用になりません。
自分のプランが既存プランなのか、新プランなのかわからない
そんなときに契約プランが既存プランかどうか見分ける方法を紹介します。
- 料金プランが9月30日以前の場合:ギガホ・ギガライト・ケータイプラン
- 料金プランが10月1日以降の場合:ギガホ2・ギガライト2・ケータイプラン2
実は、既存プランも新プランも同じ名前の料金プランではありますが、正式な名称では新プランにはプランの後に「2」がつきます。
現在契約している料金プランに「2」がついていれば、10月1日以降の料金プランを利用しているということがわかるということです。
契約している料金プランの確認は、「My docomo」で簡単に確認することができますよ。
My docomoで契約している料金プランに「2」がついていなければ既存の料金プランだということになり、そのままではdカードお支払割は適用になりません。
既存のプランだった場合は、新プラン「ギガホ2」「ギガライト2」「ケータイプラン2」に変更手続きを行ってください。
新プランで契約していても、定期契約ありの場合は新プランを契約していた場合でも、
- ギガホ2:定期契約あり
- ギガライト2:定期契約あり
- ケータイプラン2:定期契約あり
このように、定期契約を契約している場合はそのままではdカードお支払割は適用になりません。
この場合も、改めてプラン変更を行う必要があります。
- ギガホ2:定期契約なし
- ギガライト2:定期契約なし
- ケータイプラン2:定期契約なし
このように、同じ料金プランでも「定期契約なし」にプラン変更を行います。
プラン変更を行ったら翌月から適用が開始されるため、支払い方法がdカード/dカードGOLDに設定が完了しても、プランが適用になるまでは割引は適用されませんので、プラン変更を行った翌月からdカードお支払割が適用になるので注意してくださいね。
dカードお支払割についてのまとめ
- 月額料金が毎月187円引き
- dカード、dカードGOLDでの支払い
- 「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」「5Gギガホ」「5Gギガライト」が対象プラン
- 既存のギガホ、ギガライトでは適応外なので注意
dカードお支払割は、現在ドコモで契約することができる新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」「5Gギガホ」「5Gギガライト」で利用することができる割引サービスです。
dカードお支払割が適用になると月額料金が187円割引になり、定期契約なしでお得に利用することができます。
ただし、dカードお支払割は、既存のギガホ・ギガライト・ケータイプランのままでは適用にならないため、注意しなくてはなりません。
さらに、新プランを利用している場合でも、定期契約ありで申し込んでいる場合はdカードお支払割が適用にならないため、dカードお支払割を利用するには定期契約なしにプラン変更をする必要があります。
dカードお支払割を利用すれば、定期契約なしでお得な料金で利用することができ、いつでも解約金不要で他社にのりかえることもできるようになりますので、ドコモを利用するならdカードお支払割でお得に利用しましょう。