「iPhoneのストレージがいっぱいです」
iPhoneに表示されるこのポップを一度は見たことありませんか?
iPhoneの容量がいっぱいになると毎日の生活で困ることがたくさん出てきます。
今回は、iPhoneが容量不足になるとどのような影響が出るのか、いっぱいになってしまったiPhoneの容量を増やしたいときはどうすれば良いのかを解説していきます。
iPhoneの容量とは?
iPhoneは、Androidと違ってSDカードが非対応です。
外観は全く同じでも、元から備わっているiPhoneの本体容量は違い、モデルごとに2〜3種類の容量が用意されています。
iPhoneは機種を選んだ後に、さらに容量を選ぶ必要があるんですよ!
2020年現在、販売されているiPhoneに用意されている容量として、64GB/128GB/256GB/512GBがあります。
例えば、iPhone 11 Proであれば64GB/256GB/512GB、
iPhone SE(第2世代)であれば64GB/128GB/256GBがラインナップされています。
少し前に販売されていたiPhone 8/iPhone 8 Plusは64GB/256GBの2種類でした。
iPhoneのモデルによって本体容量は違いますが、ハイスペックなモデルになるほど高容量が用意されている傾向があります。
iPhoneの容量を確認する方法
iPhoneのストレージや空き容量を確認する方法は以下の通りです。
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」の順に確認して下さい。
自分のiPhoneが何GBの容量なのかを確認する時、こちらで確認できます。
帯グラフ内に、どの項目がどのくらい本体容量を占めているのかよくわかります。
アプリメインの使用か、写真や動画の撮影が多いのか、自分の使い方を把握することができます。
今後のiPhoneの容量を選ぶときの参考にもなりますね!
iPhoneの容量がなくなったらどうなる?
iPhoneの容量がなくなると、写真や動画が撮れなくなったり、アプリのインストールや更新、ソフトウェアのアップデート等が出来なくなります。
本体容量に空きがないと、データを追加できないですよね。
そのため、LINEやメールの受信もできなくなってしまいます。
困りますよね。
レスポンスも遅くなったり、再起動を繰り返したりなど、バグを起こしやすくなってしまいます。
そのため、日ごろから本体容量の管理はしておいたほうが良いです。
iPhoneの容量を増やす方法
iPhoneの容量を物理的に増やすことはできません。
容量を増やすためには、中身のデータを軽くするために消す作業が必要です。
もしくは、機種変更して高容量のiPhoneを購入するかです。
ここでは、どのようなデータを消したらいいのかを説明します。
不要なアプリや写真・動画を消す
iPhoneユーザーの多くは、アプリや写真/動画で容量がいっぱいになっています。
本体容量をなにが占めているかを見る方法は、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から確認できます。
帯グラフを参考にして、
「App」や「写真」がいっぱいであれば、不要なアプリや写真、動画を消していくことでストレージに空きが出てきます。
写真は、一度ゴミ箱マークを消すだけではiPhoneから消えたことにはなりません。
一度消した写真は、アルバムの中の「最近削除した項目」の中にまだ残っています。
「最近削除した項目」から消すことで、iPhoneから本当に削除されたことになります。
「最近削除した項目」内のアイテムは30日経てば自動で削除されますが、すぐに容量を増やしたい方は手動で削除を行ってください。
ただし、写真や動画は相当な数を消さないと容量が空かず、ソフトウェアのアップデート等はできないと思います。
iPadを持っている方は、AirDropでiPhone内の写真をiPadに移すことをおすすめします。
動画を撮ると一気に容量を占めてしまうので、 iPadに入れておけば安心です。
そして、日ごろから使っていないアプリは消したほうが良いです。
設定の「iPhoneストレージ」画面を下にスクロールしていくと、インストールされているアプリが並んでいます。
前回使用した日にちが表示されており、使用していない不要なアプリを素早く見つけることができます。
3ヶ月以上利用していないアプリであれば、迷わずに消しましょう。
不要なアプリを見つけでタップすると、「Appを削除」が出てくるため、アンインストールができます。
アプリを消したくない方は、「Appのサイズ」と「書類とデータ」の容量も確認し Appのサイズだけでも軽くしたい場合は「Appを取り除く」を実行しましょう。
両方のデータ容量が大きい場合はアプリ自体を削除した方が効果的です。
「非使用のAppを取り除く」を有効にする
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」の項目の中に「非使用のAppを取り除く」があります。
これは、iPhoneの空き容量が少ない時に使用していないアプリを自動的に削除する機能です。
「◯GBを節約」の表示分だけ節約ができます。
この機能を有効にすると、アプリ自体はiPhoneから削除されるのですが、ホーム画面にはアイコンが残ります。
アイコンをタップすると再度ダウンロードが始まり、前回終了したところから再開できるためデータは消されていないのが良いところです。
また、少し手間にはなりますが「書類とデータ(キャッシュ)」を削除するために、1つずつアプリを消して再ダウンロードするというのも1つの対処法です。
キャッシュの大きいアプリほど効果はあります。
Safariの履歴を削除する
iPhoneで何か検索する際は、Safariを使いますよね。
Safariはサイトのデータや履歴が保存されるので、たまに整理すると良いでしょう。
何もしないとキャッシュなどの容量が増えていきます。
Webサイトデータの削除方法は以下の通りです。
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」→「Safari」→「Webサイトデータ」→「全Webサイトデータを削除」
閲覧した履歴も一緒に削除するのであれば、
「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」で行うとスッキリします。
注意したいのが、 履歴とWebサイトデータを消去を実行すると、記憶されていたアカウントやパスワードも削除されます。
アカウントを覚えておらず、いつもSafariの記憶でログインしていた方は気をつけてください。
読み放題・見放題サービスのデータ削除
Kindleや楽天マガジンのような電子書籍を利用している方は、読み放題サービスで多くの書籍をダウンロードしていると思います。
その作品の容量は、最初は小さくてもたくさん読んでいるうちに大きな容量になってしまいます。
1回読んだらもう読まないと言うことであれば、読み放題サービスのマイページから作品を「端末から削除」した方が容量の節約につながります。
NetflixやTELASA、Huluなどの動画配信サービスも同様です。
事前にダウンロードしておいた作品は、かなりの容量を占めてしまうため、見終えたらすぐに消すのが良いでしょう。
音楽データの削除
Apple Musicのような音楽聴き放題のサービスを利用している方は、ストリーミングで聴くようにしましょう。
ただ聴いているだけと思っていても、いつの間にか音楽データが本体にダウンロードされており、本体容量を圧迫している可能性があります。
Apple Musicを利用している方は「設定」→「ミュージック」→「ストレージを最適化」で、iPhone本体にダウンロードする最小限の容量を選択することができます。
自動で容量が使われることを防ぎます。
その他の音楽配信サービスであれば、利用しているアプリ内の設定からキャッシュやダウンロードデータを消すことができます。
こまめに行い、容量を確保しましょう。
LINEのデータ削除
多くの人が利用しているLINEですが、ずっとやりとりをしているとアプリのキャッシュデータやトークルームのデータが蓄積していきます。
そうすると、アプリが重たくなったり遅くなったりもします。
知らず知らずのうちに使っていると、最初は数百MBのLINEのアプリが3GBも4GB、それ以上になってきます。
LINE全体のキャッシュやデータを削除したい場合は、
「LINEアプリ」→「ホーム」→「設定」→「トーク」→「データの削除」→「キャッシュデータにチェック」→「選択したデータを削除」
この方法で実行します。
トークルームごとにデータを削除することもできます。
データを削除したいトークルームの画面上部 [≡]→「その他」→「データを削除」から
削除できます。
メッセージアプリの添付ファイルを消す
iMessageを利用している方は多いです。
Live Photosがそのまま送信することができるため、LINEよりメッセージアプリで写真のやりとりをする方もいるでしょう。
写真のような添付ファイルのやりとりが多いと、本体容量を圧迫していきます。
送られてきたものは保存をして、残りのものは削除すると良いでしょう。
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」→「メッセージアプリ」→「大きい添付ファイルを再検討」から、大きいファイル順に並んでいるので不要なものを1つずつ消していきます。
もしくは、メッセージアプリからスレッドごと消すのも良いでしょう。
iPhoneストレージを占める「その他」とは?消したい
iPhoneストレージの帯グラフで、「"その他"って何?すごい容量占めてるんだけど、、消えないし」と思っている方も多いでしょう。
「その他」には、一時的に利用したキャッシュデータや過去の設定のログ、削除したファイルのログ、Siriの音声などが含まれており、これらは重要ではないため削除しても問題ありません。
利用者により「その他」の容量がどれだけストレージを占めているかは異なりますが、長く使っていればいるほど、「その他」の容量が多くなる傾向です。
再起動するだけでも一部データを削除する事は出来るようですが、
1番効果的な方法は「iPhoneを初期化」することです。
しっかりとバックアップをとっておけば、初期化しても復元すれば大切なデータを残すことができます。
とても面倒な作業ではありますが、「その他」をかなり減らすことができるためストレージがいっぱいの方は是非試してみてください。
クラウドサービスを利用して容量解放
写真が多い方は、クラウドサービスを利用してiPhoneの容量を空けると効率的です。
1番有名なクラウドサービスは、「iCloud」です。
Appleが提供しているため安心して利用ができ、使い勝手も良いです。
自動でバックアップを取りながら本体容量を空けてくれるので優秀です!
iCloud内の写真の項目から「iPhoneのストレージを最適化」すると写真がiCloudへアップロードされるため、本体が軽くなります。
本体容量からはなくなりますが、iPhone で写真はちゃんと確認できるので安心してくださいね!
iCloudは最初に5GBの無料ストレージが提供されていますが、それを超えると有料になってきます。
50GB ¥130
200GB ¥400
2TB ¥1,300
筆者も毎月400円でiCloud利用しています。
iCloudを利用していれば、高容量のiPhoneを選ばずに1番小さい容量を利用することも可能です(使用状況により足りない場合もありますが)。
また、他にもよく利用されているクラウドサービスは、「Googleフォト」です。
Googleが提供している写真を無制限に保存できるサービスであり、料金はかかりません。
iCloudは5GB以上の容量になると有料になりますが、Googleフォトは無料で無制限なのでお金をかけずに済ませたいと言う方にオススメです。
高画質モードでバックアップすると、写真1,600万画素/動画1080p以下のものはそのまま、それ以上のものは 写真1,600万画素/動画1080pに縮小されて保存されます。
オリジナルの品質を維持したい場合は有料となります。
iCloudと違い、Googleフォトにバックアップを取った場合は、本体から写真を消す作業をしないと本体容量は増えません。
バックアップをした写真や動画は、Googleフォトのアプリかブラウザを通して閲覧できるのでバックアップが取れたことを確認して削除しましょう。
機種変更するなら容量は気をつけて選ぶ
データを消したり整理しても、ストレージがどうにもならないこともあります。
その時は機種変更をしなければいけないのですが、新しいiPhoneを購入するときは容量に注意してください。
例えば、今64GBのiPhoneを利用していると仮定します。
次回購入機種も64GBを選んでしまうと、新しいiPhoneに旧iPhoneのデータを入れてしまうと何も入らなくなってしまいます。
購入してから2年間は同じiPhoneを利用しようと思うと、旧iPhoneの64GB分のデータとこれからの2年分のデータが入る容量を確保しなければいけないため、128GBでも怪しそうな感じがします。
そのような時は256GBか512GBを選んだ方がストレスなく利用できそうです。
旧iPhoneのデータを入れずに、1からスタートすると言うことであれば128GBでも間に合いそうな気がします。
自分がどのようにiPhoneを使用するのかを、しっかり考えてからiPhoneを購入してください。
また、これまで全然データを入れてない人でも、今後撮影機会が増えそうであれば高容量のiPhoneを選びましょう。
iPhoneの容量がなくなったらどうなるかのまとめ
iPhoneのストレージがいっぱいになった人をたくさん見てきましたが、ほとんどの人が機種変更を選びました。
容量が足りずにソフトウェアのアップデートができない方は、かなりの量を消さないと容量が空かないため断念していました。
1番大切な事は、iPhoneの容量選びです。
10〜30代は、iCloudを使用していない限り1番小さい容量では間に合わない可能性が高いです。
もし、iPhoneの容量不足に困ったときは今回案内したことをやってみてくださいね!