インターネットの契約について調べていると、必ず目にするのが『新規』『乗り換え』『事業者変更』『転用』といった、契約の呼び方です。
乗り換えと事業者変更は違うの?
新規契約と事業者変更では契約方法が違うの?
など、気になることはたくさんあります。
そもそも「自分はどれに該当するのかわからない……」なんて方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、このうちの『事業者変更』に注目し、事業者変更とは一体なんなのかという基本的な情報からお得なキャンペーン情報まで徹底解説していきます!
賢くお得に光回線の契約をしたい方は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
事業者変更でもらえるキャンペーン | |
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ソフトバンク光 |
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ドコモ光 |
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ビックローブ光 |
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楽天ひかり |
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@nifty光 |
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インターネットの事業者変更番号とは?取得方法は?
まずは『事業者変更』とは一体なんなのかを簡単にご紹介します。
私たちが契約できるインターネット光回線契約は、大雑把にわけると以下の3つのパターンに分類できます。
フレッツ光
- NTTが運営する光回線
- プロバイダを別途契約する必要がある(プロバイダが自由に選べる)
- 例:NTT東日本、NTT西日本の2社のみ
光コラボ
- NTT フレッツ光を借りて、プロバイダや他事業者が運営する光回線
- 多くの場合でプロバイダが選べない
- 例:ドコモ光、ソフトバンク光、BIGLOBE光 等、600社以上
独自回線事業者
- NTTとは無関係に、独自で運営する光回線
- プロバイダが選べる場合も選べない場合もある
- 例:auひかり、NURO光、J:COM(ケーブルテレビ) 等
このうち、「光回線の乗り換え」の中でも光コラボから『光コラボ』または『フレッツ光』に乗り換えることを事業者変更と言います。
ちなみにフレッツ光から光コラボへの乗り換えは『転用』と言いますよ。
また、使用する光回線の種類が異なるフレッツ光・光コラボ↔独自回線業者は『解約して新規契約』となるため、言葉では「光回線の乗り換え」とも言いますが、手続き上は乗り換えにはなりません。
ややこしくなってきましたね。
今回注目するのは『事業者変更』なので、ここからは光コラボから光コラボ・フレッツ光に乗り換える方についての解説をしていきますよ!
事業者変更承諾番号とは?
その名の通り、光回線(NTTフレッツ光)はそのまま継続利用して、契約の窓口を変える手続きを行うのが事業者変更です。
携帯電話回線の契約では「電話番号そのままで乗り換え(MNP)」というサービスが有名ですが、MNPの光回線バージョンだと思っていただくとイメージしやすいのではないでしょうか。
事業者変更を行う際には『事業者変更承諾番号』というものが必要です。
手続きのための整理番号のようなもので、乗り換え前の光回線事業者が発行し、乗り換え先の光回線事業者での契約に使用します。
事業者変更承諾番号には有効期限が決められているため、期間内に乗り換えの手続きを完了させる必要があります。
インターネットの事業者変更の切替日にやることの流れと手順について
それでは事業者変更を行う場合にはどんな流れて手続きを進めていけば良いのでしょうか?
大まかな手続きの流れはこちらの通りです!
- 乗り換え前の光回線(現在使用)で、事業者変更承諾番号を取得
- 事業者変更承諾番号を使い、乗り換え先の光回線に申し込む
- 自動的に契約が切り替わり、乗り換え前の光回線が解約される
- 乗り換え前の光回線にレンタル機器を返却する
乗り換え前・後の光回線でそれぞれ手続きを行わなければいけませんが、事業者変更自体は自動的に切り替わります。
事業者変更当日に自分でしなければいけないことは何もありません。
事業者変更はいつから行うの?解約日は?
事業者変更を行うタイミングに決まりはありません。
ただし、事業者変更にともなって乗り換え前の光回線を解約することになるため、定期契約で契約中の方は解約金・違約金に注意しましょう。
中には2万円を超える高額な違約金を設けている光回線もあります。
定期契約の場合、更新期間内に解約すれば解約金・違約金はかかりません。
現在の契約がどうなっているかは契約中の光回線の契約書やWEBのマイページの確認、カスタマーセンターへの問い合わせでわかります。
解約金・違約金がかからない時期に合わせて事業者変更を行うのが一番お金がかからない乗り換えのタイミングと言えますね。
あとは光回線のキャンペーンにおいては乗り換え・事業者変更・転用にかかる違約金や解約金などを負担してくれるキャンペーンがあります。
例えば、ソフトバンク光では満額ほどの金額を立て替えてくれるキャンペーンがあります。
光回線 | 違約金負担キャンペーン | キャッシュバックキャンペーン | スマホセット割 |
ドコモ光 | 20,000円負担 (GMOとくとくBBのみ) |
15,000円 | docomo |
NURO光 | 最大60,000円負担 | 45,000円 | Softbank |
ソフトバンク光 | 満額還元 | 37,000円 | Softbank、Y!mobile |
auひかり | 最大55,000円負担 | 最大76,000円 | au |
コミュファ光 | 全額還元 | 最大40,000円 | au |
事業者変更の切替日の時間を変更することは可能?
事業者変更の切り替えが実施されるタイミングは指定できないので、自動で切り替わるタイミングを待つことになります。
例えば「5月末でA社を解約して6月頭からB社にしたい」というような希望はよくありますが、残念ながら希望に沿うことはできません。
切り替わりのタイミングで乗り換え前後の2社分の利用料金が発生してしまうことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんね。
『契約初月は無料』としている光回線もありますので、乗り換え先の光回線の契約内容を確認してみてくださいね。
事業者変更の手数料は発生する?
事業者変更を行う際、事業者承諾番号を発行手数料として3,300円が発生します。
事業者変更に関わる手数料は3,300円ですが、乗り換え前の光回線を解約するにあたって以下の料金が発生する可能性があります。
- 違約金・解約金
- 開通工事費残債
- 撤去工事費
- 端末残債
これらの料金は契約状況や解約するタイミング、住居の状態などによって決まるので、契約中の光回線(乗り換え前の光回線)に確認してみてくださいね。
事業者変更承諾番号の有効期限と期間
事業者変更承諾番号には15日間の有効期限が定められています。
有効期限が切れてしまうと再取得が必要なので、有効期限内に乗り換え先の光回線に申し込み手続きを行いましょう。
有効期限の都合上、「○日以上の有効期限が必要」「取得から○日以内」といった注意を設けている光回線がほとんどです。
有効期限自体は2週間以上と長めではありますが、油断していると「事業者変更承諾番号はあるけど手続きできない!」なんてことにもなりかねません。
必ず乗り換え先の光回線の申込み条件を確認しておきましょう。
事業者変更するおすすめの光コラボとキャッシュバックなどのキャンペーン一覧
光回線各社ではお得なキャッシュバックキャンペーンを実施しています。
実は一部の光回線では公式よりも代理店から契約した方がお得なんです!
何かとお金がかかる光回線ですから、代理店も活用して少しでもお得に契約していきたいですよね。
代表的な光回線の中でも以下の2社は代理店からの契約がお得ですよ。
- ソフトバンク光
- ドコモ光
ただしこれは『事業者変更で契約する場合』に限ります!
それでは順番にご紹介していきますね。
ソフトバンク光 × エヌズカンパニー
引用元:エヌズカンパニー
ソフトバンク光へのお申込みには『エヌズカンパニー』がおすすめです。
ソフトバンク光といえばソフトバンクユーザーは絶対にチェックしておきたい光回線のひとつ。
ソフトバンクスマホとセットで契約すれば、ソフトバンク回線1契約あたり最大1,100円×10回線まで割引が受けられます。
ソフトバンク光公式とエヌズカンパニーの事業者変更契約者への特典を比較してみれば、おすすめの理由はすぐにおわかりいただけます。
公式 | エヌズカンパニー | |
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最大キャッシュバック | 10,000円(または1,100円×10ヶ月の割引) | 15,000円 |
獲得時期 | 課金開始から6ヶ月目 | 課金開始の翌々月末 |
申請方法 | 専用WEBページから申請 | 契約確認の電話内 |
備考 | - | 公式キャンペーンと併用可能 |
ご覧の通り、公式窓口よりもエヌズカンパニーの方が手続きが簡単で高額なキャッシュバックが早く受け取れるため、事業者変更なら代理店の方がお得というわけです。
更に、公式キャンペーンとの併用が可能なので、エヌズカンパニー経由なら最大25,000円のキャッシュバックになります。
事業者変更で手続きがバタバタしている中、キャッシュバックの申請方法が簡単なのも助かりますね。
なお、こちらのキャンペーンは『初めてYahoo!BBを利用する方向け』となっています。
例えば現在「ドコモ光を単独タイプで契約していてプロバイダはYahoo!BBにしている」という場合などは対象外なのでご注意下さい。
ドコモ光 × GMOとくとくBB
引用元:NNコミュニケーションズ
続いて、ドコモユーザーにおすすめなドコモ光はプロバイダ『GMOとくとくBB』でNNコミュニケーションズの申込みがお得です。
ドコモユーザーならドコモ光とセットで契約すれば、ドコモ回線1契約あたり最大1,100円×20回線まで割引を受けられます。
ドコモ光では公式でキャッシュバックを実施しておらず、dポイントでのポイントバックという形で還元しています。
その点、しっかりと現金で還元してもらえる『GMOとくとくBB』はその時点でありがたいですよね。
両者を比較するとこのような違いがあります。
公式 | NNコミュニケーションズ | |
---|---|---|
最大キャッシュバック | 10,000円相当のdポイント | 15,000円 |
獲得時期 | 利用開始月の翌々月 | 最短2ヶ月 |
申請方法 | 自動適用 | 電話 |
備考 | - |
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ドコモ光のキャンペーンでもらえるdポイントは、用途と期間が限定されているので注意しましょう。
金額も2倍違いますし、dポイントのポイントバックまでついてくるので明らかにNNコミュニケーションズからの申込みがお得ですね!
評判の良いプロバイダから好きなプロバイダを選ぶことができますよ
事業者変更は公式からの申込みの方がお得なケースが多い
大手の光コラボであれば事業者変更は公式から申し込んだ方がお得な傾向にあります。
キャッシュバックの金額が高く設定されているのは代理店よりも公式窓口です。
代理店では新規契約に比べて極端に低い金額に設定されているところも多くありました。
光コラボの事業者は600社を超えるため、すべての光回線が該当するかどうかを調査することはできませんでしたが「こういう傾向にある」ということだけでも覚えておいて下さいね。
事業者変更でもキャッシュバックが簡単なのは代理店
キャッシュバックの金額ではなく、申請方法や受け取れる時期の早さで見るなら代理店に軍配が上がります。
優良代理店では「公式よりも簡単で早いキャッシュバック」を売りにしているケースが多々あります。
公式キャッシュバックは「申請が2回にわかれている」「契約手続きの流れの中で申請できない」ということも多く、もらい忘れてしまうユーザーが跡を絶ちません。
金額こそ低くなってしまいますが、0円になってしまうよりは確実なキャッシュバックの方が嬉しい方も多いのではないでしょうか。
そんな方には代理店からの申込みがおすすめですよ!
事業者変更のルーター設定方法
事業者変更は工事不要で行えますが、周辺機器の設定は改めて行う必要があります。
絶対に変更しなければいけないのは『インターネットの接続設定』です。
これは初めて光回線を契約した時にも行っているはずです。苦手な方はプロバイダオプションの設定サービスなどを利用して設定してもらったかもしれません。
乗り換え先でも設定に不安がある場合には同様のサービスを利用してみましょう。
また、場合によってはルーターでもプロバイダ設定を行わなければいけないこともあります。
それは『PPPoE』と呼ばれる従来の接続設定を使用した通信を行う場合です。
IPv4で接続する場合などに使用している通信方式で、プロバイダのスペックによってはIPv6対応の環境であっても必要な設定です。
ルーターの設定
ルーターの設定はルーター本体のみでは行えません。
ルーターに接続可能なパソコンやスマホを使って設定を行います。
設定方法は使用しているパソコンやスマホによりますし、使用するルーターによってもソフトウェアやアプリが必要になることもあります。
まずは使用機器を改めて確認してみましょう。
ルーターのメーカーのWEBサイトや取り扱い説明書に詳しい設定方法の記載があるので、そちらを参考に設定してみてくださいね!
事業者変更によくある質問集
最後に、事業者変更にまつわるありがちな質問・疑問をまとめました。
- マイソフトバンクから事業者変更番号を確認する方法は?
- 事業者変更が切り替わらない時は?
- 事業者変更承諾番号の一覧
- 事業者変更承諾番号の発行日数
それではこれらの疑問について、順番に解説していきますね。
マイソフトバンクから事業者変更番号を確認する方法は?
原則、ありません。
ソフトバンク光では事業者変更承諾番号はSMSまたはメールで届くようになっています。
そのため、マイソフトバンクでの確認ではなく、ソフトバンクから届いたメッセージを確認するのがベストな方法となります。
事業者変更が切り替わらない時は?
事業者変更には7~8日程度の時間がかかります。
申し込んですぐ切り替わるわけではないので、乗り換えまでしばらくお待ち下さい。
1週間以上契約が切り替わらない場合には申込みが完了できていない可能性があるため、乗り換え先の光回線に問い合わせてみましょう。
申し込みが完了していなかった場合、事業者変更承諾番号を取り直さなければいけない可能性もあります。
事業者変更承諾番号の一覧
事業者変更承諾番号は『アルファベット1文字+数字10桁』で成立しています。
発行元の管轄がNTT東日本かNTT西日本かでアルファベットが異なります。
NTT東日本 | F – 数字4桁 – 数字6桁 |
---|---|
NTT西日本 | T – 数字4桁 – 数字6桁 |
電話で口頭で伝えられることがほとんどなので、必ずメモを取れるように用意をしておきましょう!
乗り換え先の申し込み時には必ず入力を求められます。忘れた場合には再取得が必要です。
事業者変更承諾番号の発行日数
基本的には即日・即時発行です。
ただし、場合によっては契約中の光回線の判断で発行してもらえないことがあります。
例えば以下のケースの場合は注意が必要です。
- 料金の滞納がある
- プラン変更などの手続きが完了していない
- 15日以内に事業者変更承諾番号を発行した
このような場合にはそれぞれの原因を取り除くことが解決策になります。
料金はきちんと全額支払い、途中の手続きがある場合にはすべてキャンセルしましょう。
事業者変更承諾番号を紛失した場合にはその旨を伝え、前の番号は破棄してもらうようにお願いします。
まとめ
事業者変更とは、光コラボから光コラボ・フレッツ光に乗り換える方が行う手続きのことです。
NTTの光回線契約はそのままに、契約窓口の事業者を変更するためにそう呼ばれています。
事業者変更の際は乗り換え前の光回線に『事業者変更承諾番号』を取得する必要があり、事業者変更承諾番号には有効期限があるので注意しましょう!
また、乗り換え先の光回線では「○日以上の有効期限」「取得から○日以内の申込み」など、事業者変更承諾番号の有効期限に関する申込み条件が設けられています。
有効期限が足りない場合には事業者変更承諾番号を再取得することになるので、一連の流れはできるだけ滞らないようにしましょう。
スムーズに乗り換えられるように準備を進めていきましょうね!
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