【裏話】WiMAXの詐欺疑惑で起こった集団訴訟問題の真実

2015年に始まったWiMAX2+の3日3GB問題があります。
簡単にいうと「ギガ放題とうたっているのにすぐに速度制限かかる」「通信が遅い」といったユーザーの不満が爆発した問題。

もしかしたらこの記事を読んでいるあなたはこのようなWiMAXの詐欺疑惑を聞いたことがある方もいるでしょう。

ペンギン

結論をいうと、この問題は過去の話で今は無事解決されてるよ。

今回は、なぜWiMAXが詐欺と呼ばれ、どのようにサービスが変わっていったのか簡単な経緯をお話します。

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WiMAXが詐欺と言われた全経緯

WiMAXの詐欺疑惑により集団訴訟に発展した経緯は以下の3つ。

1.WiMAXの誇大広告に対してユーザーが激怒

2.これを受けてUQ側が謝罪

3.サービス内容が大幅に改善された

順番にお話します。

経緯1.WiMAXの誇大広告に対してユーザーが激怒

事の発端は、WiMAXが”月間のデータ容量無制限”の謳うたい文句で宣伝したにも関わらず、実際には無制限ではなかったこと。

実はWiMAXの回線が「WiMAX」→「WiMAX2+」に規格変更し、それと一緒にデータ量も”3日で3GBまで”に変更されました。

これにユーザーは大反発。
「なんで無制限っていってるのに3日で3GB以上使うと制限かかるの？」と。

要はこの件は以下の2つが問題でした。

過大広告:無制限とうたっていたが実際には制限があった
説明義務の不備:制限について十分な説明がなかった

実際にはこの制限については公式サイトに小さく注意書きされていたのですが、それでも騒動は収まらず。
問題は大きくなり、集団訴訟まで発展しました。

経緯2.これを受けてUQ側が謝罪

これらの件を受けて、UQ側は正式に謝罪。
「「3日間で3GB」制限に関する今後の対応について」と題して、以下の内容を公式発表しています。

弊社が4月より運用を開始した、「3日間で3GB」による速度制限の件について、さまざまなご意見を頂戴していましたが、本件に対する弊社の考え方や今後の対応についてご報告させて頂きます。(中略)
このような経緯で「3日間で3GB」による制限の運用を開始致しましたが、運用開始後、お客さまから広告表現等について数多くのご意見ご要望を頂きました。頂戴したご意見ご要望を真摯に受け止め、今後の広告表現等につきましてはより分かりやすく誤解のない内容に速やかに改善して参ります。
また、「3日間で3GB」超の規制方法につきましてはお客さまから頂いたご意見を参考にして、より利便性の高い運用方法を検討して参ります。

3日で3GBの制限について改善していく旨をいってますね。

この結果、「3日で3GB」→「3日で10GB」に大幅に緩和され、広告なども大きく変わりました。

経緯3.サービス内容が大幅に改善された

2015年の問題から現在は「3日で10GB」ヘ緩和されています。
月間データ容量は無制限ですが、回線の混線を防ぐために3日間で一定の制限をかけているわけですね。

2015年当時と比較すると以下の通り。

	2015年	2021年
制限内容	3日間で3GB	3日間で10GB
制限時間	終日制限(13時~翌13時)	混雑時間帯のみ(18時~翌2時)
通信速度	最大速度220Mbps	最大速度1.2Gbps(=1200Mbps)

制限時間も24時間から、今では18時以降に変更されています。

また、もし3日間で10GBの容量を超えると、制限後の速度は1Mbpsに低速化されますが、
この1Mbpsは標準画質のYouTubeが視聴できるレベルなので大きな心配はありません。

3日間で10GBも使えるなら十分だね…！

イヌ

なお、3日で10GBはどのくらい使えるのか、データ量を数値化したので詳しくは以下をクリックして確認できます。

1日あたり利用できる目安(3日で10GB)

		データ量	10GB	１日平均
Web閲覧		300KB/ページ	約40,000ページ	約13,333ページ
メール送受信		500KB/通	約20,000通	約6,666通
LINE	テキスト500文字	2KB/回	約500万回	約166万回
LINE	音声通話	300KB/分	約400時間	約133時間
YouTube	標準画質	3.5MB/分	約47時間	約15.6時間
YouTube	高画質	60MB	約13時間	約4.3時間
MAP閲覧		732KB/回	約2,700回	約900回
Instagram		10MB/分	約16.5時間	約5.5時間
Twitter		335KB	約22,540回	約7,513回
Netflix		8MB/分	約20時間	約6.6時間