一人暮らしをしている方は現在どのようにネット環境を作っていますか?
WiMAXは端末1台持っているだけで、月額3,000円ほどでインターネットが利用できる優れもの。
実際に一人暮らしでWiMAXを持っている方は多いことでしょう。
ただし、タイトルでもあるように、WiMAXが必ずしも誰にもおすすめできる訳ではありません。
ペンギン
そこで今回当記事では、一人暮らしの方におすすめできる点・おすすめできない点をそれぞれ検証していきます。
これからWiMAXを検討している方や、最近一人暮らしを始めた方などぜひ参考にしてみてください。
WiMAXが一人暮らしにおすすめできる点は3つ
利便性の高さから一人暮らしに最適なWiMAX。
はじめにWiMAXが一人暮らしにおすすめできる3つの点をご紹介します。
- 回線工事なしですぐに利用可能
- コスパが圧倒的に良い
- 他と比較しても通信速度が最速
1.回線工事なしですぐに利用可能
WiMAXは回線工事が不要で、申し込み後、自宅に端末が到着した時点ですぐに利用できます。
画像の通り、付属のSIMカードを挿入し、電源を入れれば即ネットが使えるのが強み。
したがって一人暮らしの方以外でも、以下のようなシーンでWiMAXは活用できるでしょう。
- 引っ越し後ネット環境をすぐ作りたい
- ネットに疎く難しい操作をしたくない
- 明日にでもネットを利用したい
- 子供にWiMAXを持たせたい
固定回線を利用しようとすると、平均で2週間以上使えるまでかかることを考慮すれば、いかに利便性が高いことが分かりますね。
2.コスパが圧倒的に良い
最大の強みと言えるのが「WiMAXの料金の安さ」。
以下の料金表は、現在ポケットWiFiを提供する携帯キャリア全4社をWiMAXと比較したものです。
WiMAX | Y!mobile | docomo | SoftBank | |
データ容量 | 無制限 | 無制限 | 5GB~ | 7GB |
実質月額料金 | 3,337円 | 4,380円 | 6,400円~ | 3,991円 |
キャッシュバック | 最大32,000円 | なし | なし | なし |
1年トータル費 | 40,053円 | 52,560円 | 76,800円 | 47,892円 |
WiMAXは無制限プランがあるにも関わらず、データ容量の上限があるキャリア回線よりも低価格を実現しています。
WiMAXを提供している企業は20社以上あり、競争力が高いのが特徴。
キャンペーンが豊富で、料金がキャリア回線よりも安くなっています。
ペンギン
そのため、一人暮らしの新生活でなるべく通信費を抑えたい、などの状況にWiMAXは非常にお得です。
▶︎ ▶︎ ▶︎ 全20社中最も安いWiMAX「GMOとくとくBB」はこちら
最大37,000円のキャッシュバック
全プロバイダでもっとも費用を安く抑えられる
一括で割引きが受けられる
3.他と比較しても通信速度が最速
3つ目のおすすめできる点は、とにかく通信速度が速いこと。
通信速度は、端末機種で決まります。
以下で各キャリアの最新機種をピックアップして比較してみました。
UQWiMAX | Y!mobile | docomo | SoftBank | |
W06 | 603HW | HW-01L | 601HW | |
発売日 | 2019/1/25 | 2017/2/16 | 2019/3/8 | 2017/3/17 |
下り最大通信速度 | 558Mbps (LTEモード :1.2Gbps) | 350Mbps (ONモード :612Mbps) | 150Mbps (4Gモード :1.2Gbps) | 350Mbps (ONモード :612Mbps) |
上り最大通信速度 | 30Mbps (LTEモード :75Mbps) | 37.5Mbps (ONモード :13Mbps) | 50Mbps (4Gモード :131.3Mbps) | 37.5Mbps (ONモード :13Mbps) |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 2,400mAh | 3,000mAh | 2,400mAh |
連続通信時間 | 約14時間 | 約8.5時間 | 約11時間 | 約8.5時間 |
最大接続可能台数 | 16台 | 14台 | 17台 | 14台 |
通信方式 | WiMAX2+ au 4G LTE | FDD-LTE AXGP+TDD-LTE | LTE PREMIUM 4G | FDD-LTE AXGP+TDD-LTE |
製造元 | HUAWEI | HUAWEI | HUAWEI | HUAWEI |
WiMAXが提供する最新機種「W06」は下り最大速度が非常に速く、通常時は558Mbps、LTEモードでは1.2Gbps(=1200Mbps)と発表されています。
これは1Gbpsの速度を出す固定回線並み。
また、docomoも新しい機種が発売され、WiMAXに並ぶスペックとなっています。
そのため、通信速度で選ぶならWiMAXまたはdocomoがはやいです。
ペンギン
そもそも携帯キャリアの機種は2~3年に1度のペースで発売されるため、毎年新しい機種が発売されるWiMAXと比べるとどうしてもスペックが劣ってしまいます。
この速度はあくまで理論値ですが、とはいえ相対的にWiMAXが速いのは間違いないでしょう。
一人暮らしでもWiMAXが向かない3つのケース
さて、一人暮らしでWiMAXがおすすめできる点を見ていきましたが、一方で向かないケースはあるのでしょうか。
この章ではWiMAXの弱点ともいえる3点をご紹介します。
- エリアによっては回線が悪い場合がある
- 通信量に一定の規制がある
- 速度は公式ほどではない
1.エリアによっては回線が悪い場合がある
一つ目のデメリットは、WiMAX回線が性質上、障害物に弱いという点。
これはWiMAX回線の周波数が大きく関係しています。
そもそもポケットWiFiの回線には大きく分けて「WiMAX2+回線」と「LTE回線」の2種類あり、前者は通信速度がはやく障害物に弱い一方で、後者は障害物に強い特徴ががあります。
LTE回線は携帯キャリアなどでよく使われる回線ですね。
具体的には以下の通り。
回線 | 特徴 |
WiMAX2+回線 (2.5GHz,5GHz) 【周波数が高い】 | ・通信速度が速い ・障害物に弱い ・都会エリアに繋がりやすい |
LTE回線 (0.7GHz~0.9GHz) 【周波数が低い】 | ・通信速度は普通 ・障害物に強い ・田舎エリアに繋がりやすい |
つまりWiMAX2+回線はLTE回線に比べて「周波数が高いゆえに、通信速度が速い一方で障害物に弱い」ということですね。
そもそも周波数は帯域が低ければ障害物に強く、反対に高いと弱くなります。
そのため、WiMAXの周波数は直線的で速度が速いですが、障害物で囲まれたエリアでは電波が回り込みにくくなるのです。
したがってWiMAXは以下のエリアで通信がしにくくなるケースは以下の通り。
- ビルや建物が周りに多くあるエリア
- 山の多い地域
- 地下鉄
- 厚い壁で囲まれている室内
以上の内容から、必ずしもどこでも繋がる訳ではないのがWiMAXの弱点です。
とはいえ、WiMAXはオプションでLTE回線にも対応しており、端末から操作すれば簡単に切り替えることができます。
そのため、繋がりにくいという場合は回線モードを切り替えると解決できるでしょう。
ただしLTEモードは月間7GBまでの上限があるので注意!
ペンギン
2.通信量に一定の規制がある
WiMAXにはデータ容量無制限の「ギガ放題プラン」と、月間7GBを上限とする「通常プラン」があります。
契約者の9割以上がギガ放題プランに契約しているのですが、実は3日間で10GB以上利用すると一定時間低速化される、いわゆる速度制限があります。
WiMAXの速度制限の条件や基準「3日で10GB」をプロが解説【完全初心者向け】
したがって一定の規制がある点は注意が必要でしょう。
なお、10GBは実際にどのくらい使えるのか、データ量を数値化したので詳しくは以下をクリックして確認できます。
データ量 | 10GB | 1日平均 | ||
Web閲覧 | 300KB/ページ | 約40,000ページ | 約13,333ページ | |
メール送受信 | 500KB/通 | 約20,000通 | 約6,666通 | |
LINE | テキスト500文字 | 2KB/回 | 約500万回 | 約166万回 |
音声通話 | 300KB/分 | 約400時間 | 約133時間 | |
YouTube | 標準画質 | 3.5MB/分 | 約47時間 | 約15.6時間 |
高画質 | 60MB | 約13時間 | 約4.3時間 | |
MAP閲覧 | 732KB/回 | 約2,700回 | 約900回 | |
Instagram | 10MB/分 | 約16.5時間 | 約5.5時間 | |
Twitter | 335KB | 約22,540回 | 約7,513回 | |
Netflix | 8MB/分 | 約20時間 | 約6.6時間 |
※※1000KB=1MB、1000MB=1GB
3.速度は公式ほどではない
時々公式サイトで「最大速度1Gbps超え!」といった表記を見かけませんか?
確かにWiMAXの通信速度は他のポケットWiFiよりもダントツではやいですが、実際にはそこまでの速度は出ません。
例えば端末「Speed Wi-Fi NEXT W05」は公式では下り最大速度558Mbpsと公式発表していますが、私が実際に測定した速度は以下の通り。(下り:14.84Mbps)
公式で発表しているのは、ベストなエリアや接続方法など通信環境が揃っている場合に出せる”あくまで理論値”です。
とはいえ、これはWiMAXに限らずどの通信回線も共通すること。
相対的に見れば、WiMAXは他のポケットWiFiの中でもダントツで速いです。
また、一般的に3~5Mbpsさえ出ていればネット通信ができるのでWiMAXを使うにあたって速度が障害にはならないでしょう。
なお、実際の速度はどれくらいか、通信は快適かなど実際のレビューは以下サイトを参考にしてください。
参考:「【レビュー】WiMAXの実測値はどれくらい?公式の最高速度よりも実効速度が重要なワケ」
結論:WiMAXが向いている人・向かない人は?
以上の内容から一人暮らしでWiMAXが向いている人・向かない人は以下の通りになります。
WiMAXが向いている人
ネット通信費を抑えたい人
回線工事をせずにすぐ使いたい人
大容量の通信をしたい人
キャンペーン特典を利用したい人
外でもネット通信をしたい人
WiMAXが向かない人
WiMAXのエリア外に住んでいる人
重い&激しい通信をする人
3日で10GB以上利用する人
結論を言うと、WiMAXに弱点はあるもののどれも自分で対処できるようなものばかりで、そこまで影響しないことがお分かりいただけたかと思います。
ただし、やはり通信サービスなので、使うエリアや通信環境によってはWiMAXが合わないことも。
まずは「サービスエリアマップ」で自宅エリアを確認したのちに検討するのが安心です。
イヌ
私は実際にWiMAXを長年愛用しており、毎日快適にインターネットを使っています。
ぜひあなたもWiMAXをゲットしてサクサクネット環境を作っちゃいましょう!