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WiMAXといえば通信速度の速さが強み。
とはいえ、公式で発表されている速度はあくまで理論値で、実際に出せる速度ではありません。
大事なのは普段の日常生活で出せる実測値(実効速度)です。
ペンギン
測定する環境・場所・端末などで通信速度は変わってきます。
そこで今回、実際にWiMAX端末を使って実測値を測定してみました。
WiMAXは本当に速いのか、実測値はどれくらいかを見ていきましょう!
WiMAXは実測値(実効速度)が大切
現在発売されている機種「W06」は、下り最大通信速度1.2Gbps(=1200Mbps)。
WiMAX史上初の1ギガビット超えと話題になりました。
この速度はポケットWiFi史上、もっとも最速の達成記録です。
しかし、冒頭でもお話したように、この数値は公式が発表するいわゆる“ベストエフォートの通信速度”です。
ベストエフォート速度は技術規格上の最大値であり、”通信環境がすべてにおいて完璧な状態で通信できる場合“に算出された数値となります。
したがってもし機種「W06」の下り最大1.2Gbpsを出すには以下の通信環境が必要でしょう。
- 受信感度が良く、回線も混雑していない完璧な受信環境
- 接続方法はUSBで接続
- 周辺のWiFi干渉がない状態
- 端末はハイパフォーマンスモードで接続
このような”完璧な”環境づくりは現実的に不可能で、さらに回線の混み具合などでも変わるため、公式の通信速度は参考程度に把握しておくのが良いでしょう。
公式が発表する通信速度はどれくらい?
そもそもWiMAXの速度は他のポケットWiFiと比べるとどれくらいなのでしょうか。
現在発売されているポケットWiFiのY!mobile,docomo,Softbankと比較してみました。
UQWiMAX・au | Y!mobile | docomo | SoftBank | |
W06 | 603HW | HW-01L | 601HW | |
発売日 | 2019/1/25 | 2017/2/16 | 2019/3/8 | 2017/3/17 |
下り最大通信速度 | 558Mbps (LTEモード :1.2Gbps) | 350Mbps (ONモード :612Mbps) | 150Mbps (4Gモード :1.2Gbps) | 350Mbps (ONモード :612Mbps) |
上り最大通信速度 | 30Mbps (LTEモード :75Mbps) | 37.5Mbps (ONモード :13Mbps) | 50Mbps (4Gモード :131.3Mbps) | 37.5Mbps (ONモード :13Mbps) |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 2,400mAh | 3,000mAh | 2,400mAh |
連続通信時間 | 約14時間 | 約8.5時間 | 約11時間 | 約8.5時間 |
最大接続可能台数 | 16台 | 14台 | 17台 | 14台 |
通信方式 | WiMAX2+ au 4G LTE | FDD-LTE AXGP+TDD-LTE | LTE PREMIUM 4G | FDD-LTE AXGP+TDD-LTE |
製造元 | HUAWEI | HUAWEI | HUAWEI | HUAWEI |
比較するとWiMAXがもっとも速度が速いことが分かりますね。
WiMAXの「W06」は下り最大速度558Mbpsで、さらにLTEモードに切り替えると最大1.2Gbps(=1200Mbps)となっています。
イヌ
WiMAXとポケットWiFiの大きな違いは使っている回線にあります。
多くのポケットWiFiは携帯キャリアが利用する4G LTE回線を使用。
一方でWiMAXは、UQ独自が設備・運営している「WiMAX2+回線」と、それに加えauの「au 4G LTE回線」も利用しています。
要はこのLTEモード(ハイスピードプラスエリアモード)があることで、他のポケットWiFiと大きく差をつけているわけですね。
ただし冒頭からお話している通り、これらの速度はあくまで理論値。
実際にここまで出すのは難しいです。
とはいえ相対的にはやはりWiMAXがポケットWiFiの中でも最も早いのは間違いないでしょう。
【検証】WiMAXの実測値の通信速度を実際に測ってみた
さて、それでは本題の実測値(実効速度)をさっそく測っていきます。
今回は私が実際に使っている「W05」を利用しました。
また、通信状況に合わせて「通常時の平日の速度」と「速度制限がかかった際の速度」の両方を測定しています。
なお、測定場所は比較的快適に通信ができる、部屋の窓際です。
測定環境の詳細は以下の通り。
使用ルーター:Speed Wi-Fi NEXT W05
接続先端末:iPhone11
測定場所:都内
測定ツール:Speedcheck Internet Speed Test
測定日時:2019/10/08
通常時(平日)の実測値
下り速度(ダウンロード):14.84Mbps
上り速度(アップロード):8.19Mbps
速度を測ると、ダウンロード時は14.84Mbps、アップロード時は8.19Mbpsとなりました。
14Mbpsも出ていれば十分に通信できます。
実際にWeb閲覧やSNSの投稿だけでなく、Netflixといった動画視聴など、比較的重い通信も快適に使えました。
安定性も87.6%と非常に安定して通信できることが分かりますね!
通信制限後の実測値
下り速度(ダウンロード):3.10Mbps
上り速度(アップロード):4.95Mbps
次に”制限速度にかかった時”の夜の時間帯の速度です。
結果は下り速度3.10Mbps,上り速度4.95Mbpsとかなり低速化されたのが分かります。
ただし低速化されたとはいえ、LINEなどメールのやり取りは普段通り問題なくできました。
一方でWeb閲覧の表示に2~3秒、さらにYouTubeの視聴では表示するのに4~5秒は要しました。
結論:10Mbpsあれば十分快適
以上の検証からからWiMAXの実測値は、「公式の理論値までの速度は出ないが、問題なく快適にインターネットに接続できた」「速度制限を受けると低速化し、やや使いづらくなる」という結果となります。
そもそも「Mbpsってなに?」と思った方もいるかと思います。
あまり難しく考えずに、”1Mbpsでどのくらいの通信ができるのか”という風に捉えると分かりやすいでしょう。
以下はインターネット通信をする際に必要なMbps数の目安です。
速度目安 | できること |
0.3~1Mbps | Web閲覧、メール送受信、LINE、Twitter |
1Mbps~3Mbps | 動画視聴(標準画質) |
3Mbps~6Mbps以上 | 動画視聴(高画質) |
このように通信にはそこまでの速度は必要なく、一般的には10~20Mbps出ていれば非常に快適だと言われています。
実際に公式の理論値とかなりかけ離れているにも関わらず、問題なく通信できるのはこういった理由から来ているのです。
ペンギン
WiMAXの口コミから分かる実測値の速度
さて、実測値を当サイトでも測定しましたが、他のWiMAXユーザーの実測値はどうなのでしょうか。
当サイトよりも良い結果もあるようです。
ここでは良い口コミだけでなく悪い口コミも同時にご紹介します。
良い口コミ1.とにかく速い
家で初めてスピードテストしてみた。
ええぇ〜?!
くっそはえぇ!!
19時とか混んでる時間なのに!#WIMAX#W06#スピードテスト pic.twitter.com/fClcw5zJzm— n.ana05 (@Ana05N) March 17, 2019
とても速いという良い口コミが。
19時の回線混雑時の測定にも関わらず、「下り速度42.3Mbps,上り速度17.7Mbps」が出ています。
私の実測値よりもかなり速い速度が出ていますね。
大きな理由として、私の場合旧型機種「W05」でレビューしましたが、この方はそれよりも最新の「W06」を使っているのが大きく影響していると考えられます。
良い口コミ2.福岡市内で53.83Mbps出た
WiMAXのwx05福岡市内で使ってるけど、アンテナ近くなら最速53.83mb/sでるんやな。うちの家ん中では平均22近く出てるので、まぁ良しとしようw#wimax #wx05 #wx05速度 #wimax福岡市速度 pic.twitter.com/oxlWjEy4mI
— しけもくん (@tairabamadai) March 16, 2019
こちらも平均して20Mbps~30Mbps程度は出ているようです。
また、福岡市内(都市部)では下り速度53.83Mbpsが出ています。
これは固定回線並みの速度です。
通信場所によって速度は変わってきますが、WiMAXが速いのは間違いなさそうです。
悪い口コミ1.速度制限時はYouTubeの480Pまで
WiMAXの速度制限、YouTubeは480Pまで視聴できる。ブラウジングは遅くなるけど、一度出せば仕事には影響しない。タイムラグさえちょっと我慢すればいい程度。上りが1mで安定しているからスプレやドロップボックスの自動保存とかは問題なさそう。以前のルーターはこの時間上りが0.1とかだったから・・・
— 湖衣 (@koi127aqua) March 14, 2019
『速度制限時はYouTubeの480Pまで視聴できる』との声。
悪い口コミというよりは注意したい内容です。
そもそもWiMAXはギガ放題プランであっても3日で10GB以上利用すると一定時間速度制限がかかります。
WiMAXの速度制限の条件や基準「3日で10GB」をプロが解説【完全初心者向け】
とはいえ、この方の口コミ通り、YouTubeが視聴できるレベルなので大きく影響することはないでしょう。
WiMAXの実際の速度まとめ
今回はWiMAXの実測値(実行速度)を測定レビューしました。
結論をまとめると以下の通り。
- 公式の通信速度はあくまで理論値で、実測値を見るのが大切
- WiMAXは相対的に他のポケットWiFiよりも通信速度が速い
- WiMAXの実測値は14Mbpsで快適に通信可能
- ただし速度制限時は低速化されるので注意
WiMAXの速度がはやいのは評判通りですね。
また、WiMAXはどこで契約しても同じ回線を利用しているため、各通信速度・エリアはまったく同じ。
そのため契約先のプロバイダ選びは「料金だけ」で大丈夫です!
まだ契約先が決まってない方はぜひ下記サイトも参考にしてみてください。
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