WiMAXは固定回線代わりに使えるが必ずしもベストな訳ではない

WiMAXといったポケットWiFi、もしくは固定回線のどちらを契約しようか悩んでいませんか。

使用用途や通信環境によって選ぶ回線も変わってきますが、実は固定回線をわざわざ使わなくてもWiMAXで代用可能です。

ここ数年でWiMAX業界は急成長し、下り最大速度1Gbpsギガビット超えを実現しました。
これは固定回線に匹敵する数値。

したがって通信費を抑えたい、初心者でも簡単に契約したい、という方はWiMAXも手段の一つです。

ただし、WiMAXが必ずしも良いというわけでないのも事実。
そこで当記事では、固定回線と比較しながらWiMAXのメリット・デメリットを解説していきます。

WiMAXは固定回線の代用としても使える

冒頭でもお話したように、WiMAXを固定回線代わりに使うことは可能です。
以前までは、自宅でネットを使うには固定回線が必須で、回線工事して利用するのが主流でした。

しかし、近年ポケットWiFi業界も急成長し、中でもWiMAXを固定回線の代用品として利用するユーザーが増加しています。
その大きな理由は「固定回線よりもお手軽な価格で回線工事がいらない」という点。

実際に「固定回線を引かずWiMAXを使っている」との口コミも。

引越し後も固定回線を引かずWiMAXのL02で作業してますが、相変わらず速度が出て快適。
その上、持ち運びできて月額3000円ちょっと。コスパ良すぎる🤔
というわけで今日は据え置きルーターを手放します。 pic.twitter.com/kxQzZQqayf

— tao (@taoblog10) May 10, 2019

この方はモバイル型のWiMAXではなく、自宅で使えるホームルーターを使っていますね。

したがって、以下の条件に当てはまる方はWiMAXの検討がおすすめです。

付属のSIMチップを挿入して電源を入れるだけで利用できるのはWiMAXならではの強み。
このように利便性の高いWiMAXですが、さらにWiMAXと固定回線ではどのような違いがあるのか比較していきましょう！

WiMAXと固定回線を３つの点で比較

そもそも固定回線とは、一般的に屋内で利用するネット回線を指し、利用する際は開通工事が必要になります。
一方でWiMAXは、持ち運びのできるネット回線を指し、固定回線と違って家でも外でも利用できるため回線の開通工事が必要ありません。
具体的には以下の通り。

同じインターネットを繋ぐための回線サービスですがWiMAXと固定回線は違いが沢山あります。

この中でも主に決定的に違う3点について詳しく見ていきましょう。

料金で比較

	WiMAX	固定回線
	GMOとくとくBB	フレッツ光
プラン名	ギガ放題プラン	フレッツ光ネクスト (ギガラインタイプ)
初期費用	3,000円	約18,800円
月額料金	1~2ヶ月目:2,590円 3ヶ月目~:3,344円	5,400円
1年実質トータル費	42,301円	71,066円

WiMAXと固定回線の大きな違いは「料金」。

例として、GMOとくとくBB(月額割引キャンペーン)とフレッツ光(固定回線)で比較すると、GMOとくとくBBの方が一年間の実質トータル料金が3万円ほど安いことが分かります。(キャンペーン適用後)

WiMAXは手軽さを重視しているため、料金ではWiMAXの方が一歩リードしていると言えるでしょう。

通信速度で比較

	WiMAX	固定回線
	GMOとくとくBB	フレッツ光
プラン・端末	ギガ放題・W06	フレッツ光ネクスト (ギガラインタイプ)
実測値	20~30Mbps	50~90Mbps

次に通信速度の比較です。
いずれも公式では1Gbps超えを発表していますが、これはあくまで公式が提示する理論値であるため、速度比較は実測値(実際の速度)で比べましょう。

GMOとくとくBB(WiMAX)は実測値が20~30Mbps、一方フレッツ光(固定回線)は50~90Mbpsとなり、通信速度はやはり固定回線がはやいですね。

通信速度は10~20Mbps出ていれば快適

そもそも「Mbpsってなに？」と思った方もいるかと思います。
あまり難しく考えずに、”1Mbpsでどのくらいの通信ができるのか”という風に捉えると分かりやすいでしょう。

以下はインターネット通信をする際に必要なMbps数の目安です。

このように通信にはそこまでの速度は必要なく、一般的には10~20Mbps出ていれば非常に快適だと言われています。
したがって、固定回線の方が速いのは事実ですが、WiMAXでも問題なく通信ができることがお分かりいただけるでしょう。

通信エリアで比較

通信の安定性は正直、WiMAXも固定回線も状況次第なので一概に判断できません。

ただ各回線の特徴はそれぞれあり、エリアの範囲は固定回線が約95%と、WiMAXの約90%よりも少し広いです。

一方弱点としては、WiMAXは周波数帯の性質上、ビルなどの障害物や厚い壁が近くにあるエリアでは電波が繋がりにくくなる弱点が。

また、固定回線もエリアは広いものの、各企業によって対応できるエリアが異なるため、場所によっては他の企業で契約しなければならないケースも。
さらにマンションなど混線しやすい場所では低速化する懸念点もあります。

結論：WiMAX・固定回線がそれぞれ向いているのはコレ！

以上の内容から料金ではWiMAXが安く、通信速度では固定回線の方が速いことが分かりました。
また、通信エリアにおいてはそれぞれ強み・弱点があるものの、いずれも広範囲に対応しているため大きな差はないでしょう。

改めてまとめると以下の通り。

そのため、WiMAX・固定回線がそれぞれ向いている人は以下の通りになります。

WiMAXが向いている人

ネット通信費を抑えたい人

回線工事をせずにすぐ使いたい人

外でもネット通信をしたい人

引っ越し直後or一人暮らしの人

電気代も抑えたい人

固定回線が向いている人

重い＆激しい通信をする人

大勢で集中的にWiFiを利用する人

料金よりもとにかく速度を重視する人

つまり通信費を抑えたい一人暮らしの方や、引っ越し直後ですぐにネット環境が欲しい方はWiMAXがおすすめ。

一方で、自宅でオンラインゲームをよくやるへービーユーザーや、料金よりも速度を重視する方なら固定回線が向いているでしょう。

とはいえ、当サイトでは極端にデータ通信量を使う場合をのぞいて、基本的にはWiMAXをおすすめします。

冒頭でもお話したように、WiMAXのホームルーターで固定回線代わりに使えるなど、利便性においては間違いなくWiMAXがベストです。

私は実際にWiMAXを長年愛用しており、毎日快適にインターネットを使っています。
ぜひあなたも自分にあったWiFi環境を手に入れて、お得に利用しちゃいましょう！