WiMAXのデメリットで分かる合う人・合わない人の条件

WiMAXは、小型の端末機器１台を持ち歩くだけで場所を問わず、いつでもパソコンやタブレット、スマホにインターネット接続できます。

料金も月額3,000円程度で非常にコスパがいいのですが、一方でデメリットといえる面があるのも事実。

今回はWiMAXにはどういったデメリットがあるのか、この業界に長年携わっているプロが徹底的に解説していきます。

回線サービスは一度契約してしまうとなかなか解約しづらいため、まずはメリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

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WiMAXの４つデメリットとその対策方法

デメリットとはいえ、ある程度の対策で解決できるものばかりです。
WiMAXのデメリットとそれに対する対策方法を見ていきましょう。

WiMAXのデメリットは主に以下の4つ。

それぞれ確認していきます。

1.電波の性質上、障害物に弱い

一つ目のデメリットは、WiMAX回線が性質上、障害物に弱いという点。

これはWiMAX回線の周波数が大きく関係しています。

そもそもポケットWiFiの回線には大きく分けて「WiMAX2+回線」と「LTE回線」の2種類あり、前者は通信速度がはやく障害物に弱い一方で、後者は障害物に強い特徴ががあります。
LTE回線は携帯キャリアなどでよく使われる回線ですね。

具体的には以下の通り。

つまりWiMAX2+回線はLTE回線に比べて「周波数が高いゆえに、通信速度が速い一方で障害物に弱い」ということですね。
そもそも周波数は帯域が低ければ障害物に強く、反対に高いと弱くなります。

そのため、WiMAXの周波数は直線的で速度が速いですが、障害物で囲まれたエリアでは電波が回り込みにくくなるのです。

したがってWiMAXは以下のエリアで通信がしにくくなるケースは以下の通り。

以上の内容から、必ずしもどこでも繋がる訳ではないのがWiMAXの弱点です。

とはいえ、WiMAXはオプションでLTE回線にも対応しており、端末から操作すれば簡単に切り替えることができます。
そのため、繋がりにくいという場合は回線モードを切り替えると解決できるでしょう。

ただしLTEモードは月間7GBまでの上限があるので注意！

2.無制限プランにも一定の制限がある

WiMAXにはデータ容量無制限の「ギガ放題プラン」と、月間7GBを上限とする「通常プラン」があります。

契約者の9割以上がギガ放題プランに契約しているのですが、実は3日間で10GB以上利用すると一定時間低速化される、いわゆる速度制限があります。
参考：注意！WiMAXにも速度制限がある｜3日で10GBの真相と時間の確認方法

したがって一定の規制がある点は注意が必要でしょう。

なお、10GBは実際にどのくらい使えるのか、データ量を数値化したので詳しくは以下をクリックして確認できます。

1日あたり利用できる目安(3日で10GB)

		データ量	10GB	１日平均
Web閲覧		300KB/ページ	約40,000ページ	約13,333ページ
メール送受信		500KB/通	約20,000通	約6,666通
LINE	テキスト500文字	2KB/回	約500万回	約166万回
	音声通話	300KB/分	約400時間	約133時間
YouTube	標準画質	3.5MB/分	約47時間	約15.6時間
	高画質	60MB	約13時間	約4.3時間
MAP閲覧		732KB/回	約2,700回	約900回
Instagram		10MB/分	約16.5時間	約5.5時間
Twitter		335KB	約22,540回	約7,513回
Netflix		8MB/分	約20時間	約6.6時間

※※1000KB=1MB、1000MB=1GB

3.途中解約は違約金発生

3つ目は、解約時のデメリットです。
WiMAXは、スマホと同じように契約期間が規定されており、一般的に3年契約となります。

そのため、万が一契約期間内に途中解約した場合は、以下の契約解除料(違約金)が発生します。

解除料は安いものではないので最後まで利用するのがベストでしょう。

もし最後まで利用できるか分からないという場合は、まずはTry WiMAXなどお試し利用してから契約することをおすすめします。

4.公式の最大速度ほど実際は出ない

時々公式サイトで「最大速度1Gbps超え！」といった表記を見かけませんか？
確かにWiMAXの通信速度は他のポケットWiFiよりもダントツではやいですが、実際にはそこまでの速度は出ません。

例えば端末「Speed Wi-Fi NEXT W05」は公式では下り最大速度558Mbpsと公式発表していますが、私が実際に測定した速度は以下の通り。(下り:14.84Mbps)

公式で発表しているのは、ベストなエリアや接続方法など通信環境が揃っている場合に出せる”あくまで理論値”です。

とはいえ、これはWiMAXに限らずどの通信回線も共通すること。
相対的に見れば、WiMAXは他のポケットWiFiの中でもダントツで速いです。

また、一般的に3~5Mbpsさえ出ていればネット通信ができるのでWiMAXを使うにあたって速度が障害にはならないでしょう。

なお、実際の速度はどれくらいか、通信は快適かなど実際のレビューは以下サイトを参考にしてください。
【速度レビュー】WiMAXの実測値はどれくらい？公式の最高速度よりも実効速度が重要なワケ

WiMAXのデメリットから分かる「向いている人・向かない人」の条件

さて、これまで4つのデメリットといえる点をご紹介しました。

最後にこれまでの内容を踏まえて、実際にWiMAXが向いている人・向かない人を見ていきます。
WiMAXの契約を検討している方は、ぜひチェックしてみてください！

WiMAXが向いている人

とにかく安くWiFiを使いたい人

回線工事なしですぐに利用したい人

大容量のネット通信をしたい人

とにかく安くWiFiを使いたい人

WiMAXにはさまざまな特徴がありますが、やはり最大の特徴は、低価格で大容量の通信が可能な点。
引っ越ししたばかりでネット環境がない方や、一人暮らしで気軽にネット通信がしたい方など格安で気軽に使うならWiMAX一択でしょう。

	WiMAX	Y!mobile	docomo	SoftBank
データ容量	無制限	無制限	5GB~	7GB
実質月額料金	3,337円	4,380円	6,400円~	3,991円
キャッシュバック	最大32,000円	なし	なし	なし

現在WiMAXを提供する販売店はUQ以外にも20社以上あり、キャンペーンが豊富。
そのため販売店の競争力が高く、より低下価格化しているのが強みです。

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回線工事なしですぐに利用したい人

固定回線の場合は回線工事が必要であるため、申し込みから開通まで約2週間以上かかってしまうケースが多いですが、WiMAXであれば回線工事が不要です。

自宅に端末が届いた瞬間からネットが利用でき、また即日発送しているプロバイダもあります。
複雑なことが必要ないので、機械に疎い方うといかたでも安心して利用できるのは大きなメリットです。

大容量のネット通信をしたい人

ネットを大容量通信するなら間違いなくWiMAXがおすすめ。

現在発売されている各ポケットWiFiを比較するとWiMAXの強みが分かります。

	WiMAX	Y!mobile	docomo	SoftBank
データ容量	無制限	無制限	5GB~	7GB
速度制限の基準	3日で10GB超えたら速度制限		月間で5GB超えたら短時間制限	月間で7GB超えたら翌月まで制限
制限後の速度	1Mbps (標準画質のYouTube視聴が可能)		128Kbps (Web閲覧さえも厳しい)

docomoやSoftbankは月間データ容量に限りがあり、最大でも7GB程度が限度です。
また、もしデータ量を追加する場合にはオプション料金が必要で、コスパが悪いのがデメリット。

一方、Y!mobileはWiMAXと同様、無制限プランがありますが、目立ったキャンペーンがないため料金が高めである点がデメリット。

したがって繰り返しになりますが、ポケットWiFiを大容量のデータ量で安く契約するなら「WiMAX」一択で間違いないでしょう。

WiMAXが向かない人

反対にWiMAXがあまり向いていない人は以下の条件です。

3年契約が長いと感じる人

WiMAXのエリア外に住んでいる人

オンラインゲームなど激しい通信をする人

3年契約が長いと感じる人

WiMAXは3年契約が一般的なので、もし3年も使う予定がない場合途中解約せざるを得ません。

その場合、前述した「デメリット3.途中解約は違約金発生」が影響するので向かないと言えるでしょう。

したがって短期間だけネット通信したい方は、ポケットWiFiをレンタルするか2年契約のサービスを探すことになります。

WiMAXのエリア外に住んでいる人

WiMAXのエリアは広範囲に対応していますが、山間部の多い地方ではまだまだ改善点があります。
したがってまずは、UQ公式の「サービスエリアマップ」で自宅エリアを確認しましょう。

万が一エリアが「×(圏外)」や「△(不確定)」判定が出た場合、BroadWiMAXが提供するエリアご相談フォームに問い合わせると、専門スタッフが調査をしてくれます。

それでも解決できなかった場合は、残念ながらWiMAXは難しいです。
「デメリット1.電波の特性上、障害物に弱い」からもわかるように、回線が合わない場合は対策が困難です。

どんなときもWiFiはソフトバンク/ドコモ/auの全てのキャリア回線に対応できるポケットWiFiです。
WiMAXよりも料金はやや割高になりますが、繋がりやすさを重視するならおすすめ。

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オンラインゲームなど激しい通信をする人

オンラインゲームなど激しい通信が見込まれる方もWiMAXは向いてません。
オンラインゲームや重いダウンロードは、ポケットWiFiよりも固定回線の方が適切でしょう。

なお、もし自分のネットの使い方がWiMAXに合っているのか分からない場合は、GMOとくとくBBの「20日以内解約無料サービス」を利用しましょう。

これは、契約後万が一WiMAXに満足いただけなかった場合、20日以内であれば無料解約ができるサポートサービス。
契約解除料の支払いがないので安心できるのはメリットですね！

まとめ

今回はWiMAXのデメリットについて解説しました。

結論を言うと、デメリットはあるもののどれも自分で対処できるようなものばかりで、そこまで影響しないことがお分かりいただけたかと思います。

ただし、やはり通信サービスなので、使うエリアや通信環境によってはWiMAXが合わないことも。
まずは「サービスエリアマップ」で自宅エリアを確認したのちに検討するのが安心です。

私は実際にWiMAXを長年愛用しており、毎日快適にインターネットを使っています。
ぜひあなたもWiMAXをゲットしてサクサクネット環境を作っちゃいましょう！

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